まふゆside
昼休み、中庭の人気のない場所
そこで私は“ある人”を待っていた
あの日...みんなに私のことを話した
ずっと演じていたんだから、もしかしたら嫌われるかも...
なんて思ったけど、別にどうでもよかった
でも...みんなは真剣に話を最後まで聞いてくれた
それに...
日野森さんや鳳さん...
それに、他のみんなもこんな私を受け入れてくれた
みんなといると少し心が暖かくなったような気がした
そんなことを考えていると声が聞こえた
タッタッタッ
そういえば日野森さんは方向音痴だったな
いつも桃井さんがいるけど...
最近、桃井さんを見ていない
望月さんはいつも星乃さんたち...
幼なじみと一緒にお昼を過ごしている
だが、今日は望月さん1人だけだ
それに日野森さんも、いつも桃井さんと
行動しているはずなのに今日は1人だった
もしかしたら...
ボソッと言った私の声が聞こえたのか、
日野森さんは望月さんと楽しそうに話していたのをやめ、
私のほうを見た
ガチャ
シーン
いつも暖かく出迎えてくれる“あの子”がいない生活は
とても辛く、苦しいものだった
こんなに大勢の人がいきなりいなくなるなんて...
嫌でも、あの日の出来事を思い浮かばされる
望月さんも同じことを思ったのか、
顔を真っ青にしている
そう、またあんなことになるとは限らない
これで、現状が分からないのはワンダショだけになった
宮女にいるワンダショのメンバーは...
鳳さんだけだ
望月さんが見ている方向を見てみると、
中庭をルンルンで歩く鳳さんがいた
突然、話しかけたにも関わらず、鳳さんは
ニコニコしながら私の言葉を待っていた
私たちは静かに鳳さんの言葉を待つ
だが、帰ってきたのは思いもよらない言葉だった















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!