志歩side
心配そうに顔を覗き込んできた穂波に対し、
もう何度目かわからない謝罪を口にする
自分が何をしたのかも覚えていないけど、
謝らずにはいられなかった
すると、穂波は慌てて私に顔を上げるように言う
穂波の言葉で少しだけ心が軽くなった気がする
それに…と穂波は続ける
そう、実はさっきからずっとお姉ちゃんが
抱きついている
決してお姉ちゃんの上目遣いに負けたからではない
お姉ちゃんにもいろいろ迷惑をかけただろうから
その…まあ、それのお礼だ
お姉ちゃんが可愛すぎたからとかではない(早口)
そんな感じでわいわいと騒ぎながら(主に司さんが)
暗い森の中を歩き続けた
朝比奈先輩の決して大きくはない凛とした声で
みんな、しん…と鎮まる
そう言って歩いていく朝比奈先輩の
後ろを私たちはついて行った
少し歩くと朝比奈先輩は立ち止まり、
私たちの方を振り向いた
そっと木の影から朝比奈先輩が見ている方向を見る
そこには2人の女の子がいた
その女の子の顔をみて思わず息を止めた
2人の様子はいつもと全然違い、
怯えているように見えた
ガサッ
風か、あるいは誰かが木に当たったのか…
2人が私たちが隠れている所を見る
そのとき、ちょうどみのりと目が合った
ダダッ!
2人を追いかけて着いた先は
漫画とかで見るような小さな村だった























編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!