これを見たら行く選択の他が無くなる。「行くぞ。」俺は行った。「集合場所は把握してある。」悠が行く場所を指定した。着いたのは細道に立ててあるスラム街辺り。俺らは警戒しながら辺りを見渡した。「白狼の総長、出てこい。此処にいるんだろ?約束通り静蓮とスバルを返してもらうぞ。」
そうしたら、総長らしき人物じゃなく、あのトリオが出てきた。「春川夜、雨宮夢鴉と真末屋十音か。お前らは総長じゃないよな。総長に会いたいんだが。」そう言った瞬間、三人の顔が一気に曇った。「俺らの名前を覚えてくれたのは嬉しい。でもすまないが、俺らの総長には会わせられない。」それをいった夜の瞳のに微かな悲しみの感情が揺らいだのが見えた。「は?なんでだよ。お前んとこの総長の約束を守って此処に来たんだ。お前んとこの総長が俺らんとこのアジトの近くに紙切れを残していったんだぞ?何で総長本人が登場しないんだ?どう聞いてもおかしいだろ。」悠が反論した。
「犬鳴悠、だったっけか。」夢鴉が口を開いた。「なんで僕の名前を。。?」「俺がお前の情報を手に入れた。俺は白狼の中の情報屋みたいな位置として働いている。」十音がその反論に対して夢鴉を庇う様に言った。
「優秀だな。」「嚲雨!そう関心している場合じゃない。コイツらは俺らの敵で、しかも静蓮とスバルを連れて行ったろくでも無いヤツだぞ。」悠がイラつきがちにその言葉を口にした。
この会話を鈴と禪は黙って冷静に聞いていた。「悠。お前がスバルと静蓮のことを心配しているのはよくわかる。でも判断があまりにも速すぎる。判断が速いのはいいが、この三人には確実に理由がある。」「証拠は?」「春川達の目を見ろ。」「確実に何かあったんだろう。」禪が言った。「だから一旦悠は落ち着きな。」鈴の言葉に悠はデカいため息を吐いた。「鈴と禪が言うなら仕方がない。話を特別に聞いてやる。」
「聞き分けが良くて助かった。さっきお前はお前らのアジトの近くにメモが書いてあった紙切れが落ちていた言っていたな。」悠がコクンと頷いた。
「言いにくいんだが、それを書いた人は俺らの総長ではない。」「と言うと、、?」「書いたのはオレだ。」夜が言った。「それで今朝俺の部下にそれを渡してお前らのアジトの近くに置いといた。」「なるほどな。でもなぜ総長が書かないんだ?」「俺らの総長はな。。。」












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。