瓦城side
東卍対梵天、東卍対黒牙の長い抗争が終わり、
これからはまとめて終影事変と呼ばれた。
今、終影事変が幕を閉じてから1ヶ月が経ち、
東卍は新しいメンバーを迎えてまた動き出した。
ずっとモヤモヤしている。
"あの子"がココにいることに。
ジブンだけがあなたに対して嫌悪感を感じて、
でも時はどんどん進んで馴染んでいって。
ジブンだけが過剰に反応しているように感じる。
それが嫌だった。
あなたが仮にユダじゃなかったとしても、
なんであの時ジブンを助けずにマイキーの方に行ったのか
分からない。
ずっとあなたたちの方を見ていたから気づかなかった。
すぐ横に資料を抱えた千冬が立っていた。
心配そうに顔を覗き込んできた千冬。
気持ちに気づかれたくなくて、思わず目を逸らした。
ドキッとした。
やっぱりこのことに悩んでるってバレてるんだ。
でも、仲間のことを疑ってるなんて、言えるわけない。
千冬、忙しいはずなのに。
ジブンのために、話聞いてくれようとしてる。
あれ、お互い名前呼び。
あなたはジブンのことを見るなり、気まずそうな顔をした。
あなたは自分の持ち場へと戻っていき、
千冬は振り返ってジブンの方を見た。
幹部室から飛び出し、足早に地下室の方へと逃げ込んだ。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。