第7話

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2024/08/03 08:34
きりやん
ほら姉ちゃん、俺のとなり座って!
Broooock
何で勝手に座る場所決めてんの!?
あなたちゃんは僕のなんだけど??
きりやん
はぁ?姉ちゃんは俺のですけど??
あなた
あの、お、落ち着いて...
Broooock
僕あなたちゃんと同い年だし!
きりやん
俺一緒に料理したもん!
あなた
別に私はどっちのものでもないんだけど…
仲がいいのか悪いのか、桐也くんと琉樹くんは車の中でもずっと言い争いをしている



あれ?この人ら女の人苦手なんだよね?

あ、いや、それは誤解なんだったっけ…

え、にしてもこれはやり過ぎじゃない?距離感が異様に近い気がするんだけど…()
Nakamu
ほらそこ、何でもいいけど早く座って!
出発するよ〜!
あなた
あ、えと、じゃあ私一旦桐也くんの隣座るね?
きりやん
よっしゃ!!ほら、早く座れよぶるーく笑
Broooock
えぇ〜…(ムスッ
あなた
る、瑠樹くんも、また今度何かやるから、ね?取り敢えず早く座ろう?
Broooock
本当に!?何でもしてくれる?
あなた
…まぁ、私にできる範囲なら、だけd((
Broooock
やったー!ありがとうあなたちゃん!
睦月さんの声に焦った私は1番後ろの座席に桐也くんと2人で座る



なんだか面倒な約束をしてしまった気がするけど、気のせいってことにしとこう...((
_
…いつの間にそんななかよくなったんだね
そう言って黒髪でジャージを着た男の子が真ん中の座席からひょこっと顔を覗かせる


えっと…誰、だっけ?(((失礼)

というか私、この家の人全員の名前まだ知らなくない?
きんとき
あ、おれは時也ね
あなた
あ、うん。よろしくね…?
きんとき
うん、よろしくー
私の心の中を呼んだかのように自己紹介してくれた



びっくりはしたけど普通に助かる
きんとき
あ、あとこっちが朔也、おれの弟だよ。
で、1番前の左側に座ってるのが笑真
きんとき
たしか名前まだ聞いてなかったよね?
もしかしてもう知ってた?
あなた
ううん、今知った。ありがとう…!
きんとき
どういたしまして~
お礼を言うとにっこり笑って返してくれる。なんと言うか、小学生とは思えない爽やかさが...()
あなた
そうだ、時也くん。今ってどこに向かってるのか知ってる?
桐也くんと瑠樹くんが言い争いをしているのを横目に、気になっていたことを時也くんに聞いてみる
きんとき
んー?多分いつものショッピングモールじゃないかな?
あなた
いつもの…?
きんとき
そう!おれたちね、よくみんなで色んなところにお出かけしてあそんでるんだ〜
きんとき
お出かけの日だけは、いつもはいそがしいなかむとスマイルもいっしょなの!
あなた
そうなんだ…
なら私、この場にいない方がいいんじゃ…
きりやん
…姉ちゃんも、いてていいからね
きゅっと手を繋がれた方を見ると、桐也くんが真剣な顔でこっちを見てそう言った
あなた
…えっ、と?どうしたの、急に?
きりやん
だって今ぜったい、「ここにいないほうがいいんじゃないかな」って考えてたもん!
あなた
ゔっ…(図星)
きりやん
俺たちがいっしょに行きたかったから呼んだの!変な心配しなくてだいじょーぶ!
Broooock
そーそー!1人になろうなんて寂しいこと考えずに、僕らと一緒に遊ぼうよ、ね?
きんとき
おれもおれもー!いっしょに遊びたい!
あなた
…そっか(ニコ
どうして気に入られたのか分からないけど、こうやって好かれてるのを目の当たりにするとちょっと嬉しい
Nakamu
みんな〜、もうすぐで着くよ!そろそろ
降りる準備しといてね〜
きりやん
はーい!
Broooock
シャーク〜ん、起きて〜
きんとき
楽しみだね、お買いもの!
あなた
ふふ、そうだね
最初はすごく嫌だったけど…



この人たちと過ごすのも、案外悪くないかもしれない

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