第6話

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2024/07/27 07:14
拝啓、お母さんへ


今、何をしていますか?まぁ、どうせいつも通り会社でセコセコと働いていることでしょう

いつも本当にありがとうございます



お母さんが必死に働いている今、私の方はと言うと…





あなた
……
Broooock
……

何故か私の部屋の前で仁王立ちする琉樹さんの前に
正座させられてます



…いや、本当になんで???????
Broooock
…ねぇあなたちゃん、なんで僕が怒ってるか分かる?
あなた
えぇっと……(汗)
分からない。本っっっっっ当に分からない。



え、何?私何かやらかした??
あなた
…朝ごはん、美味しくなかった、とか…?
Broooock
は?そんな訳ないんだけど??(食い気味)
あなた
すんませんっした(土下座)
唯一あった心当たりが違ったらしいので取り敢えず謝っておく


そんな私の行動も虚しく、琉樹さんが私を許してくれる気配が一切ない
あなた
…あの、じゃあ、何で怒って…?
Broooock
ふーん、本当に分かんないんだ、へー
あなた
…(汗)
だからさっきから分かんないって言ってるんですけど
!?!?!???(言ってない)



ちゃんと言ってくれなきゃ分かんないよ。めんどくさい彼女じゃあるまいし…(((
Nakamu
まあまあ、そこら辺にしてあげなよw
そう言って、琉樹さんの後ろから睦月さんと桐也くんがひょこっと現れた
Nakamu
ほら、あなたちゃんも困ってるでしょ?
きりやん
ぶるーく女の子いじめるとかさいてー
Broooock
はぁ?僕別に虐めてないし!
きりやん
でも姉ちゃん土下座してた!
Broooock
あッ…れはあなたちゃんが勝手に…!!
あなた
え、私のせい…?
クソリプ
ちがう!/そうだよ!(同時)
クソリプ
はぁ!?!?(ハモリ)
Nakamu
まぁまぁ2人とも落ち着いて、ね?
睦月さんが苦笑しなぁら少し宥めると、2人はすぐ静かになった
あなた
睦月さん…!
Nakamu
あ、でも俺も良くなかったと思うよ(ニコ)
あなた
え"っ
あなた
きっ、桐也くん…
きりやん
…俺、ちゃんと確認してたからね
あなた
そんな…
初対面のとき同様冷えきった笑みを向けられ、ビビって桐也くんに助けを求めるが無情にも突き放される



というか確認って何?そんなのされてたっけ??((



何とかこの状況から逃れようと、昨日今日の私の行動をこれでもかと言うほど必死に思い出す
Broooock
ッ朝ごはん、めっちゃ美味しかった!
あなた
…へ?
Broooock
味はいつもと違ってちょっとん?ってなったけど、でもすっごい美味しかったの!
Broooock
きりやんとあなたちゃんで一緒に作ったんでしょ?作ってくれたお礼言いたかったし、一緒に食べたかったのに…!!
Broooock
何で!そんな寂しいことしたの!?!!
あなた
いや、だって…女の人、苦手らしいし、
1人なのは別に慣れてるから…
Broooock
はぁ!??
琉樹さんの気迫に圧倒されながらも弁明を試みるけど、食い気味でまたキレられる



え、何、私変なこと言った??
Nakamu
…ハァ、絶対父さんがいらないこと言ったパターンだな、これ
Nakamu
あのねあなたちゃん、父さんが何言ってたか知らないけど、俺たち別に女の人が苦手な訳じゃないんだよ?
あなた
…え?
Nakamu
初めて再婚した時の相手がやばかったからちょっと警戒してただけで、ね?
いや、ね?と言われましても…()

初めて会った時のあの顔はどうみてもちょっとの範疇に収まってないと思うんですが…???(2話参照)



え、というか倭一さんって再婚初めてじゃないの?

初めて知った…何かすごいな(小並感)
きりやん
うちの父さん、スペックはいいけど女の人を見る目だけは全くないもんね…(呆)
よし、母親の話について聞くのはやめておこう(即決)



呆れた顔で遠くを見る桐也くんを見て決心した私の前に睦月さんがしゃがみ込む
Nakamu
それと、さ
あなた
Nakamu
「慣れてる」と「平気」は全く別物だよ?
あなた
……??
Nakamu
…まぁ、今は深堀りしなくてもいっか。
ここで言ってもピンと来なさそうだし
睦月さんの言葉の意味がよく分からず困惑していると、ニコッと笑ってそう言われる



今まで見てきた怖いタイプじゃなくて、寂しそうな目でこちらを見ている気がした
Nakamu
ま!それはそれ、これはこれとして…





Nakamu
朝ご飯1人で食べた罰として、今から俺達と一緒に買い物に行ってもらいます!!

あなた
…え
あなた
ええぇぇ!?!?

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