第9話

第9話 ― 安心充電中 ―
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2026/03/25 23:25 更新
その夜。

ホテルの部屋。

警備も強化されて、もう安全。

なのに——

ころんは、まだ兄たちの服をぎゅっと掴んでいた。

「……ころん?」

ぷりっつが優しく呼ぶ。

「ん。」

離れない。

あっきぃがくすっと笑う。

「甘えモード入ったな。」

「入ってないもん。」

でも手は離さない。

まぜ太が隣に座る。

「怖かったんだろ。」

ころんは少し黙って——

こくん。

「……ちょっとだけ。」

あっきぃが腕を広げる。

「おいで。」

一瞬迷ってから、

ころんはぽすん、と飛び込む。

「よしよし。」

「やだぁ子ども扱いぃ……」

言いながら、ぎゅっと抱きつく。

ぷりっつが頭を撫でる。

まぜ太が背中をさする。

完全末っ子状態。

「ぼくね、」

ころんが小さな声で言う。

「ちゃんと強くなるつもりだったの。」

「なってる。」

即答。

「でもね、」

ぎゅっと服を握る。

「にぃにたちの前だと、ちっちゃくなっちゃう。」

3人が固まる。

あっきぃが優しく言う。

「それでいい。」

まぜ太が続ける。

「外では強く。」

ぷりっつが微笑む。

「ここでは甘えろ。」

ころんの目がじわっと潤む。

「……ずっと一緒?」

3人同時。

「当たり前。」

ころんがにぱっと笑う。

「えへへ〜♡」

数分後。

ころん、完全に3人の真ん中で挟まれている。

「重くない?」

「軽すぎ。」

「もっと食え。」

「年齢詐欺言ったら怒るよ?」

「言わない。」

即答。

ころんは安心しきった顔で、

目を閉じる。

「にぃに……すき……」

寝落ち。

3人が顔を見合わせる。

あっきぃが小声で。

「守る。」

まぜ太が頷く。

「絶対。」

ぷりっつが毛布をかける。

「一生な。」

外では強いBNK。

でもここでは、

世界一甘やかされる末っ子。

そして溺愛は、今日も更新中。

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