第103話

epilogue
257
2023/11/06 08:00
プロポーズのあと、3人で新しい家に引っ越しをして、新生活を始めた。

その後、淳太くんとしげに証人になってもらい、入籍した。

何年もかかったけど、やっと家族になれた。
俺の仕事は、結婚の発表したあとも特に変化はなく、忙しい毎日を送っている。

彼女のカフェものんびり営業している。
少し変わったことと言えば、俺がオフの日はカフェの手伝いをするようになった。

何かができるわけではないので、雑用ばかりやけど。

それでも彼女が生き生きしながら働いている姿を見れるのは嬉しい。
結婚してから1年が経った。

智叶も5歳になった。

相変わらず仲良く過ごしていた。
かみやま
ただいま!
ちか
おかえり!
あなた
おかえり!
智叶が俺のところに来て抱きついた。

癒しや、かわええ。
あなた
ごはんちょうどできたから食べよ?
キッチンから顔を出してそう言う俺の奥さん。

こっちもかわええ。
かみやま
了解!ちい、パパ手洗ってくるね。
ちか
ちいもいく!
あなた
ちいはママのお手伝いできるかな?
ちか
するー!パパまってるね!
かみやま
おん。
智叶はキッチンに行って、コップを並べたり、取り皿を持ってきたり、できることを探して手伝ってくれた。

親バカかもやけど、ええ子や。

手洗いのあと俺も手伝い、みんなでテーブルについた。
あなた
ちょっと話はあるんやけどええかな?
俺と智叶は一瞬フリーズ。

何かよくないことでもあったんやろか。
かみやま
どないしたん?
あなた
これ…
彼女は1枚の紙をテーブルにおいた。
かみやま
…エコー写真?
あなた
そう。7週目やって。
かみやま
…お腹に赤ちゃんおるん?
あなた
うん。いる。
かみやま
…よっしゃぁぁぁぁぁぁぁ!
またまた嬉しくて叫んでもうた。

家族が1人増えるんや。

俺は幸せ者や。
あなた
ちい?
ちか
はい?
あなた
ちいはお姉さんになります。
ちか
ちいがおねえさん?
あなた
そう。ママのお腹の中にいる赤ちゃんのお姉さん。
ちか
ここにあかちゃんいるの?
智叶は彼女のお腹を撫でた。
あなた
そうだよ。仲良くしてね?
ちか
はい!
あなた
あ、ごはん食べよっか。

この幸せな時間を大切にして、守るべき者をこれからも守っていく。


fin.

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