プロポーズのあと、3人で新しい家に引っ越しをして、新生活を始めた。
その後、淳太くんとしげに証人になってもらい、入籍した。
何年もかかったけど、やっと家族になれた。
俺の仕事は、結婚の発表したあとも特に変化はなく、忙しい毎日を送っている。
彼女のカフェものんびり営業している。
少し変わったことと言えば、俺がオフの日はカフェの手伝いをするようになった。
何かができるわけではないので、雑用ばかりやけど。
それでも彼女が生き生きしながら働いている姿を見れるのは嬉しい。
結婚してから1年が経った。
智叶も5歳になった。
相変わらず仲良く過ごしていた。
智叶が俺のところに来て抱きついた。
癒しや、かわええ。
キッチンから顔を出してそう言う俺の奥さん。
こっちもかわええ。
智叶はキッチンに行って、コップを並べたり、取り皿を持ってきたり、できることを探して手伝ってくれた。
親バカかもやけど、ええ子や。
手洗いのあと俺も手伝い、みんなでテーブルについた。
俺と智叶は一瞬フリーズ。
何かよくないことでもあったんやろか。
彼女は1枚の紙をテーブルにおいた。
またまた嬉しくて叫んでもうた。
家族が1人増えるんや。
俺は幸せ者や。
智叶は彼女のお腹を撫でた。
この幸せな時間を大切にして、守るべき者をこれからも守っていく。
fin.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。