第16話

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2,507
2023/06/28 10:06

thside

顔を少しでも動かしたらキスが出来そうな距離でジミナが言ってくる


仕方ないか、

Taehyung
Taehyung
大学ん時、
j!m!n
j!m!n
大学?俺とお前大学違うし
Taehyung
Taehyung
俺もBTS大学なんだよ
j!m!n
j!m!n
え!?いや、お前みたいなの見たことないんだけど
Taehyung
Taehyung
まぁ、瓶底メガネに髪も服も気使ってなかったしな
j!m!n
j!m!n
きっかけは?
Taehyung
Taehyung
そこまで言わねーよバカ
Taehyung
Taehyung
風呂

ジミナの手から抜け出し、風呂場に逃げ込む
Taehyung
Taehyung
ッ……………

壁にもたれこみ、頭を抱える
Taehyung
Taehyung
はぁ………くっそ、


こんなはずじゃなかったのに、


重たい身体を持ち上げ、服を脱いで風呂に入る
Taehyung
Taehyung
あ〜、、きっかけ……か、




大学3年の時だったかな





ーー

ーーー

ーーーー





なんでこんな大学入ったんだろう。

陽キャだらけすぎないか、大学ってそんなもんか、


次の講義の為に、プリントを持ちながら大学内を歩いていると、走ってくる人とぶつかった
Taehyung
Taehyung
い……

その衝撃でプリントが床に散らばる
j!m!n
j!m!n
うわ!ごめんなさい!
Taehyung
Taehyung
ぁ、ぃゃ、俺の方こそ……

プリントを拾おうとするとその人と手が重なる
Taehyung
Taehyung
ぁ、ぁすみませ、
j!m!n
j!m!n
ああ、へへ…

すると、遠くの方からジミナ〜!と声がする


ジミナ?この人の事か

Taehyung
Taehyung
ぁ、行かなくていいんですか
j!m!n
j!m!n
拾ってるし、俺のせいだから
Taehyung
Taehyung
ぁ、いや、大丈夫、大丈夫です、俺、拾いますから、行ってください
j!m!n
j!m!n
ダメダメ

またパクジミーン!!と声がする
j!m!n
j!m!n
ああやべ、さすがに行かないと、これ、はい!
Taehyung
Taehyung
あ、ありがと
j!m!n
j!m!n
うん!

最後、ジミンさんの顔を見て、目が合ってしまった
j!m!n
j!m!n
やっと目合った、じゃあまたね!
Taehyung
Taehyung
ッ………


目の前の色がパッと増える

ごめーんと言いながら友達と合流するジミンさんはとてもキラキラ輝いていた


心臓が痛い。

初めての感覚、なんだこれ、うわ、


次の講義をすっぽかし、唯一の友人の元へ走る

サークルの扉を勢い良く開ける
Taehyung
Taehyung
あなた!

あなた)びっくりした、何、
Taehyung
Taehyung
ど、どうしたらいい

あなた)なにが
Taehyung
Taehyung
心臓が痛いんだ

あなた)俺じゃなくて病院行け
Taehyung
Taehyung
そういう事じゃなくて!

あなた)なーにーなんだよー
Taehyung
Taehyung
パクジミンって知ってる?

あなた)あーあの、めちゃくちゃ陽キャの
Taehyung
Taehyung
そう!

あなた)まさか、お前…
Taehyung
Taehyung
ゴクリ……

あなた)カツアゲ、されたのか、!?
Taehyung
Taehyung
ちげえ〜違いすぎる〜

あなた)他に何があるんだよ
Taehyung
Taehyung
あるだろ他にももっと
Taehyung
Taehyung
好き……かも

あなた)は?
Taehyung
Taehyung
いや、わかんないよ?わかんないけど

あなた)あの、陽キャのことを?好き?でもあいつDomだろ
Taehyung
Taehyung
あー、確かに、大丈夫、なはず

あなた)適当だな、まぁすげーよ楽しめよ
Taehyung
Taehyung
うん、やべえ、これが恋か

あなた)応援してる
Taehyung
Taehyung
ありがと


応援してるって言われても何をしたらいいんだ??


結局何をしていいのか分からず、就活の時期になった。

会社説明会に行くと、俺の席の前の方にパクジミンがいた

危うく声が出そうになった、


ここ、受けんの?まじ、一緒に働けるかも知んないの?

嘘だ嬉しい、でも、絶対俺のこと覚えてないし、髪も服も、ジミンさんの隣には合わない。

努力、してみようかな、

会社説明会の帰りにそのまま美容室を予約し、3日後、1000円カットしか行ったことがなかった俺が、陽キャの塊のような場所へ飛び込もうとしている


Taehyung
Taehyung
ッ…やめときゃ良かった


もう予約の時間なのに、店の前には着いてるんだけど、怖い、怖すぎる


ガラス張りの店内を見ていると、美容師の人と目が合う


うわ、やべ


その美容師がこっちに向かってきて扉を開ける


美容師さん)ご予約のお客様ですか?
Taehyung
Taehyung
あ、えと、はい…

美容師さん)お名前お伺いしてもよろしいでしょうか
Taehyung
Taehyung
キムテヒョンです、

美容師さん)キム様でしたか、店内へどうぞ


そのまま促され、椅子へ座る


美容師さん)今回はカットのみですね
Taehyung
Taehyung
はい

美容師さん)何かイメージなどございますか?
Taehyung
Taehyung
あ、…えと、似合うようにして欲しいです

美容師さん)かしこまりました、とびっきり良くさせていただきますね
Taehyung
Taehyung
お、お願いします

何か色々やられ、


美容師さん)こんな感じでどうでしょうか


ゆっくり鏡を見る
Taehyung
Taehyung
うわ、


すごい、これ、俺?髪型でこんな変わるもんなの?


美容師さん)お、お客様?


気がつくと鏡にめっちゃ近づいていた


恥ずかしい、、、メガネ、邪魔だな

コンタクトにしてみるか

Taehyung
Taehyung
ありがとうございました

お金を払ってそそくさと出ていき、そのまま眼科へ向かう

コンタクトを買い、家でつけてみる
Taehyung
Taehyung
待ってこれどうやって付けんの

恐る恐る目にちかづけていく
Taehyung
Taehyung
怖!怖!

1時間くらいかかり、やっとつけることが出来た
Taehyung
Taehyung
あーしんど、異物感やば
Taehyung
Taehyung
でも、俺かっこよくない?
Taehyung
Taehyung
え、かっこいい俺!
Taehyung
Taehyung
や〜かっこいいな
Taehyung
Taehyung
取るか
Taehyung
Taehyung
えどうやってとんの
Taehyung
Taehyung
おい、待てどうしよう
Taehyung
Taehyung
ねえ取れない
Taehyung
Taehyung
ふおおお怖い!








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