風呂入り終わって、寝る準備が完了した
濵田先輩に見守られながらで、全然眠れなかったけど、だんだんとウトウトしてて
気づいたら、寝てた
目開けたら、1人で、ホテルのベッドで寝てた
この光景。
あの夏に、俺が泊まった部屋や、
何も考えずに部屋出て、廊下を走った
屋上、言うてたよな
非常階段みたいなので屋上に上がった
外に出ると、そこには1人で立ち尽くす淳太君
俺の方を振り返った目には涙が溢れていた
泣きそうになって、泣きたくて、
唇を噛み締める。
それでも、伝えなきゃいけないから、
顔を上げて、
俺の方に寄ってきて、肩に手を添える
これがほんまに、死ぬ前の人の顔なんか
なんの悩みもなく、ただ晴れ晴れした顔で
色んな思いが溢れてきて、ちゃんとした日本語は、話してなかったと思う。
けど、思いは伝わったんかな、
今まで見た中で1番嬉しそうな顔で、微笑んだ
そしたら、視界が真っ暗になって、
そこで夢は終わった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。