第34話

学校13 (夏祭り)
241
2025/07/26 13:27 更新

あなた
どうしよう...とりあえず、スマホで連絡を...


スマホにメッセージを打ち込み、送信する。

あなた
あれ、送信できてない......

送信ボタンを押したはずだけど.......




そういえば、いつの日か、花火大会では多くの人がインターネットに接続しようとするため、通信回線がとても混雑して流れが悪くなる、と聞いたことがある。


もしかしたら、それかもしれない。

あなた
(これじゃあ連絡できない.....)


どんどん不安になってくる。


独りだと、こんなにも、冷たいのか。



いつも飛とバクが居てくれたから......

いつの間にか忘れちゃってた。


あなた
(取り敢えず、屋台がある明るい所へ...)


明るければ、少しは不安が紛れる気がした。


あなたの下の名前は歩き始めた。





弟切飛
駄目だ、繋がらない......
白玉龍子
私もです....こんなに人が居ますもんね...


ヘマをした。


もっとあなたの下の名前を見ていれば...


いつの間にか居なくなっていた。


いつから?どこから?


居ないと気づいたのは確か........



白玉龍子
心配です.....大丈夫でしょうか。いくら花火大会とはいえ、こんな暗い中高校生が1人だなんて....



そうだ。それもある。


だから早く見つけなければ。


浴衣だし、走りにくいだろう。もし逃げられなかったら..........



やめておこう。冷静でなくなってしまう。


バク
オイ

どこからだ、どこから気づいた?

バク
オイ、飛
弟切飛
早く、見つけないと......
バク
飛!!!
弟切飛
バク
聞いてんのか?
弟切飛
あ......ごめん


飛は少し俯いた。

白玉龍子
.....きっと大丈夫ですよ


龍子は優しく飛に声掛けた。

白玉龍子
あなたの下の名前は、頭が良いですし、きっと.......大丈夫ですよ!
白玉龍子
だから........早く探しましょう!



飛は目を見開き、閉じて、顔を上げた。

弟切飛
ありがとう、龍子。ちょっと、焦ってた
白玉龍子
っはい!




バク
で、ドコ探すんだ??
弟切飛
そうだな.....
白玉龍子
あの、やはり無難に明るい場所...ではないでしょうか
弟切飛
明るい場所.....屋台か



確かに、屋台なら人も多いだろうし、人の流れも見える。


弟切飛
いいかもしれない
バク
ヨシ!じゃあ屋台行くぞ!!!
弟切飛
(.....無事でいてくれ)




その頃、あなたの下の名前は屋台の隅にいた。


屋台は人が頻繁に入れ替わる。


人探しには最適だと思った。

あなた
(.....飛たち、今どこに居るんだろう)

流石に、もう帰ってるとかはないと思う。



いや絶対にない。


飛たちがそんな酷いことするはずがない。



きっと大丈夫。


あなた
.........大丈夫.......


自分に言い聞かせないと、不安定になってしまう。

それは避けたい。なるべく冷静に行動しないと....


あなた
まだ、連絡つかない......

端の方で、あなたの下の名前はしゃがみこんだ。


花火が上がるまで、あと5分。


もう、間に合わないかもしれない。



あなた
...........一緒に、見たかったなぁ


























弟切飛
見つけたッ!!



その声を聞いた瞬間、あなたの下の名前は顔を上げた。



その声の持ち主は、髪の毛と目の色素が薄く、大きいバックパックを背負っている。

息を切らしており、頬が赤く染っていた。


私の大切な人______




あなた
.............飛
弟切飛
ハァ......ずっと、探してたッ
あなた
.......うん
弟切飛
心配、した....龍子も、バクも..........僕も
あなた
......心配かけて、ッごめんなさい

あなたの下の名前は泣くのを堪えていた。


飛の後ろの方から龍子が来た。

龍子も安心したような顔をしていた。


白玉龍子
...お怪我はありませんか?
あなた
......ぅん、大丈夫
白玉龍子
よかったです


あなたの下の名前は数秒黙った後、潤んだ瞳で見上げた。


あなた
.....飛、龍子、バク.......ありがとう


色とりどりの花火が上がる。


数秒遅れて聞こえてくる、乾いた爆発音が心地よい。

バク
スゲェ〜!!!今のデカかったなァ!
白玉龍子
はい!とても綺麗です!!


横の2人はとても楽しそうで、目を輝かせていた。

飛も、久しぶりに見た花火に、少し目を輝かせていた。

あなた
弟切飛
!........どうしたの?


あなた
見つけてくれて、ありがとう


あなたの下の名前は笑顔で言った。




ねむい
ねむい
長くなってしまいました。スクロールお疲れ様でした!


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