第56話

だからだよ
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2026/01/29 02:00 更新
          あっという間のライブが終わって





   裏口でジフンが出てくるのを待っていた
テヨン
テヨン
あなたさん、帰り遅くなるかもしれないなら僕に連絡くださいね、ほんとに
         なんて、去り際に言われたけど




  テヨンさんは俺のお母さんになったんだと思う。





         待つこと数十分、





もう置いて帰ろうかな、なんて思い始めていた頃
ジフン
ジフン
レイ、待った?
(なまえ)
あなた
うん、待ちくたびれた
        爽やかに登場した





さっきは気づかなかったけど、軽くメイクをしてる





  いや、さっきしてなかったよな、





   もしかしてメイクしてもらって遅くなった?
(なまえ)
あなた
俺に言うことないの
ジフン
ジフン
メイクしてもらってた、…ごめん
        最初からそう言えばいいのに
(なまえ)
あなた
メイクする必要無かったでしょ、それか何、俺と写真でも撮りたかったの、?ㅎ
       なんて冗談のつもりでそう言った
ジフン
ジフン
え、撮ってくれるの?
(なまえ)
あなた
撮るわけ無いでしょ
ジフン
ジフン
…冷たくなったね、前はもう少し人徳はあったのに
             多分だけど、ジフンは





  失礼な事を言ってるという自覚がないんだと思う
(なまえ)
あなた
今も昔も人徳はあるよ。
お前にだけ人徳がない
ジフン
ジフン
久しぶりに会ったのにそんな事言うんだ
             相変わらず拗ねやすいジフン
(なまえ)
あなた
久しぶりだから言うんだよ
         言えなかった事もあるし





      今ならなんでも言えそうだ
(なまえ)
あなた
どうするの、俺ジョンウさんとの約束断って今居るんだけど、ご飯行かないの?
           そういえば拗ねていた事が嘘のように





       昔見た笑顔になった
ジフン
ジフン
行きたいと思ってた所があったんだけど、
シホに断られたからレイと行きたい
      何個か突っ込みたい所があるけど





   今日だけは黙ってジフンの言う通りに動いた
(なまえ)
あなた
そう、…好きにして、
        呼んでおいたタクシーに乗り込むと





   ジフンはこれでもかと、俺に引っ付いた
(なまえ)
あなた
狭い、もっとそっちいってよ
        軽くジフンを睨んでも





    こいつはよそ行き用の顔で俺を見つめる
ジフン
ジフン
運転手さん、ここまでお願いします
       俺をまた少し見たかと思えば





     直ぐに視線を運転手さんへと移して





    ただ何も言わずにピタリと体を寄せた





      タクシーが発進してから数十分





      相変わらず俺との距離は近い





   横目で見るとジフンは窓の外を眺めていた
(なまえ)
あなた
ねぇ
    そういえば、…そんな言葉を付け出して
(なまえ)
あなた
俺と会えて嬉しかったんだって?
    ジフンがそんな事言うなんて珍しいよな





    ほんとに、どうにかしたのかと思った
(なまえ)
あなた
昔はそんな事言わなかったくせに、ㅎ
          俺が活動休止した時だって





     お前は何も言わなかったのに





   ここ数年の間に人って変わるんだな…なんて
ジフン
ジフン
だからだよ、レイ
        さっきまで外を見ていたのに





   今の視線は外じゃなくて俺を捉えていた
ジフン
ジフン
ずっと言えなかった、だから今言うんだ
ジフン
ジフン
レイとこうやって会えて凄く嬉しい
         ジフンはそれだけ言うと





      いつものように笑ってみせた

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