あの日から 、 けちゃは 俺のそばにはいない
否 、 いなくなったというのが正しいか
俺が 一方的に けちゃを避けてる
そのせい 。
その代わり 、 俺には新しい " トモダチ "
ができたんだ
『 とあ 』 と 『 つーくん 』って 言うんだけどね
2人とも 、 俺のこと大好きなの っ !!
俺は 、 2人しか見えてないの
2人だって 、俺しか見えないの
だって
吐き気をもよおすような あの空気感がある家より
学校に行ったほうが 、 僕にとってはよっぽど 楽だった
君 に会いに 、 僕は学校に行ったのに
ちぐは 別の子といたんだ
僕じゃない 、 他の誰かと
そんな日が 、 続いた
過ぎてく背中に 、 一生 近づけない
彼に 追いつけない
くしゃ 、 と髪を崩す
額に染みる 冷や汗
無意識に握る 布団のシーツ
ぽそり 呟いても 、それを拾ってくれる人はいない
1人 夢にうなされてたみたい
あんなちぐ 、 見たことない
わかってる
夢だって わかってるけど
あれが " 本当のちぐ " に 感じて
僕はただ 、 何も出来ない 人間だった
幸せになる 、 資格なんかない
───── 笑って
大丈夫
これが
本当 の 僕だ
鏡に映るそれは 、 別の誰かのようで
僕の知らない 、 笑みを貼り付けた 不気味な奴がいた












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。