これまでわたす 普通な人生 を送ってきた。
だからおもしろい話なんてないから、
ずっと観客席で人の話を見ているだけ。
わたすはずっとずっと舞台にたてず、
観客としての普通なつまらない人生を送ってきた。
でもわたすはある日恋をした。
これなら舞台にたてる、そう思った。
そうわたしの人生を
これから披露しにいく
舞台にやっとたてる、そう思った
披露しようとした先には待ち構えていたのは
一言で表すのならば〝争い〟
ヒロインがヒーローを取り合った争い
主人公が取れ高を取り合った争い
自分を見てもらおうと場所を奪った争い
悲劇のヒロインになろうとする争い
ひとつの目標に向かって協力する座の争い
スポットライトに当ててもらうと奪う争い
そして一人の男を捕まえようとする争い
そうその光景を捉えた瞬間わたすは悟った
これまで傍観者だったわたすがなれるわけない
傍観者なわたすが争うなんてできやしない
傍観者のわたすは傍観者らしく
これまでと同じように人の物語を見ていなきゃ行けない
きっと、きっとそういう運命
傍観者は主人公になれない
脇役にもなれない
ステージにすら立てない
スポットライトすら当てれない
裏方ですら支えることができない
ただただ披露してくれた
その物語をみているだけ
1人の観客としてみているだけ
ステージに立ってわたしの
物語披露したかったな、…笑
1度だけでも照らされたかったな、













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。