〝 バレンタイン 〟
この一大イベントはチョコレートの
おまじないがかかっているってわたしはおもってる
だってこれを機に異性と話したり、
付き合ったりする人が多いから
そして、それは私も例外ではない
わたしが渡す相手は幼なじみだ
普段はムードメーカー的存在なはずなのに
ふとした瞬間の言動がかっこいい
わたしはそんなところに惹かれたのだ
初めての本命チョコ、初めての呼び出しという事で
緊張しすぎて呼び出したかどうかも忘れてしまった
もしかしたら私のことが嫌いで来ないかも、
もしかしたら呼び出しをしていなかったのかも、
変な思考がぐるぐると頭の中を駆け巡る
そうして色々独り言を言っていると
ザッザッザッと
土と草の入り交じった音が近づいてくる
その音は段々近くづいており、それに伴い
私の鼓動もどんどん早くなる
2月24日 、 体育館裏 、 呼び出し
この3つの条件が揃えば普通はわかるはず
でもいつもの感じでわたしを弄んでいるのか
用件をちゃんとわたしに聞いてくる
さらっと言ってくれるその言葉
どれだけわたしが嬉しいか知る由もないだろう
そしてその言葉はわたしのチョコのように
本命として受け取っていいのか、
はたまた
義理ちょことして受け取って欲しいのか
わたしにはわからない
わたしはあなたの本命が知りたい
なら聞くべきなのか、?
せっかく勇気を持って呼び出したんだ、
バレンタインというまじないもあるし
きっと聞けるはず
ガンマスはこれを本命とは思ってなかった、
たしかに本命だと向こうも思っていれば最初から
茶化したりはしてこなっかっただろうから
本命だったら、...きっと真面目になるだろうから、
もっと早く気づいてれば期待はしなかったのに
本命じゃないと気づいたとき動揺してしまった
おまじないは効果がなかったみたいだ、
好きと伝える前にわたしの恋は終わってしまった
もっと呼び出しをしっかりとしていれば
好きと伝えれただろうか
わたしの恋は土俵にすら立つことが許されない
そんな恋だった
━━━目の前でわたしのチョコレートを美味しそうに
食べる君はとても幸せそう
まるで友達と全力であそんだ後みたい
そんな笑顔だった━━━━━━━━━━













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。