私は等身大のビスクドールを作っているごく普通の人間。
ここに来てからもう数ヶ月くらいになる。
初めて来た時はここでの生活に慣れるか心配だったが、今では少しずつ慣れてきた。
私は人形のような服とビスクドールを作る事が唯一の生き甲斐。
既に完成している4体のビスクドールに触れながら私はこう呟いた。
と呟いた。
すると、その言葉に反応するかのようにドール達は動き出したのだ。
それも、本物の人間のような動きで。
リラから受け取った一通の手紙。
そこに書かれてあったのは……
「ビスクドールを作るあなた様へ」
「突然のお便り、申し訳ございません。
貴女にお伝えしたい事があり、送らせていただきました。
貴女がいるこの「超TOKYO」では近頃危険な奴らが沢山います。
その件についてですが、私達は貴女を守らなければいけません。
それに加えて貴女は「自身の作った人形を心を持ったまま動かせる」という特殊な能力を持っていらっしゃる為、その危険な奴らに狙われる可能性はほぼ確実にあります。
その際、この手紙を書いた私達を含めて4人のグループが貴女のガードをしますので安心して大丈夫ですよ。
その為、今夜は貴方を攫う形でお迎えに上がりますので、ご理解頂けると幸いです😊」
と丁寧な文章で書かれていたのだ。
私は混乱していた。
4人のグループ、この謎の手紙、彼らが私の事を知っている、攫う形で迎えに上がる……
正直な話、私が狙われてること自体を初めて知った。
私は彼らの言うことに従う。
そうして夜が来るまで待つ事にしたのだった。

















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。