“それ言われたらなんも言い返せねぇわクソ”
そんな会話があり俺等はとある居酒屋に来ていた
………何故か兄貴とヅラも一緒に
因みに座り方がクソおかしい
右側を志麻、左側を坂田、俺を膝にのせて後ろから千羅が抱きつき身長差を利用して渉が俺の膝に座る
ここでもうおかしい。まず千羅、お前足痛くねぇのか
次、真冬と彼方がキツキツで俺の目の前に座る
狭ェだろ絶対
んで少し離れた所に兄者、弟者、おついち
めっちゃこっち見てる
怖えよ
ガン見すんなよ
一番怖えのは兄貴なすっっっっげぇこっち見てる
ガン飛ばしてるからな兄貴
………何このカオス誰か助けて
つってもまぁ女からの視線が痛えんだわ
バレねぇ程度に本名を避けて名前を呼ぶ
そうするとこいつ等は少し俺から離れた
つーかなんでこいつら出来上がってんの
そんな事を思ってたら急に上から何かがかかったアルコール臭えし酒だろ
後ろを振り返ると女が6人ほど立ってた
兄貴とヅラは焦ってる
正直殺す気はねぇけど…腹立つわ
何、こいつ等
ウザ過ぎんだろ
何ホント
妄想女子?
話聞けや糞アマ
嗚呼、そうかそうか、話す気がねぇと
俺はおもむろに酒の瓶を持って女の方に向き直し、そのまま女達に酒をぶっかけた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!