第2話

EP1 幼馴染たっち!
44
2025/12/06 09:00 更新
〜Broooock Side〜
バスに乗りこむ人たちを横目に、僕はペダルを踏む。
ひゅん、と切るような寒さの風が顔を撫でる。
すぐさまバスが僕を追いぬく。その行く先は同じ学校だ。
じゃあなぜ僕がチャリをこいでいるか?…人混みが嫌いだから。
そりゃあバスより時間かかるけど、しょうがないよね。
学校、とうちゃ〜く。駐輪場にチャリを停め、ゲタ箱に向かう。
Nakamu
おはよ、Broooock!
Broooock
うわっ…!
後ろから飛びつかれる。
Broooock
もう、危ないなぁ。ってか重い〜!リュックに体重かけないでよ〜!
Nakamu
ウソおれ重い?最近甘い物食べすぎかもなあ
Broooock
女子かな??
とりあえずNakamu…僕の友だちね。を振りほどく。
それからクツを脱ぎ、上ばきに履きかえる。
朝から何をそんなに騒いでんだ
あっ、この声は…
Nakamu
スマイル!おはよー!
スマイル
はいはい、おはよ
友だちあ〜んどクラスメイトのスマイルだ。
仏頂ヅラながらもアイサツはしてくれる。
Broooock
今ね〜、Nakamuが太ったって話してたの〜
スマイル
えそうなの
Nakamu
やめて!真に受けないで!
Broooock
ん〜…
HR終わりぃ。
まだ眠いや。アクビしつつ教科書を机の中にしまう。
Broooock
あ…!
ファイルからこぼれたプリントがひらりと舞う。
プリントはクラスメイトの足元に落ちついた。
僕の手が伸びると同時に、クラスメイトの彼女もしゃがみこんで拾おうとする。
ばちっ、と電気が弾けた。
…ような気がした。
Broooock
っ!
僕が手を引っこめると、彼女がプリントを拾ってくれた。
クラスメイト
?はい、どうぞ
Broooock
…ありがとう
プリントを受け取ると、彼女は立ち去っていく。
Broooock
っ、ぅ…
僕はプリントを机に放り、教室を飛び出した。
…?
Broooock
っは、ぁ…
息が洗い。教室の近くの階段を駆け上がる。
そこには屋上につながるトビラがある。
が、開かない。つまりは誰も来ない。
そのトビラにもたれてしゃがみこむ。
油断していた。体中がぞわぞわする。
僕はヒザに顔をうずめ、強く自分の体を抱きしめる。
あのコは悪くない、嫌いなんかじゃない。嫌いなのは、僕の方だ。
だから、どうして収まってくれないの…!
かたりと鳴る足音に、ゆっくり顔を上げると、そこには僕の幼なじみ、あなたちゃんがいた。
あなた
…Broooock?
始業のチャイムが響いた。

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