1歩踏み出せば
受験者たちからの鋭い視線が痛い
針がいっぱい刺さってるやつ、禿げてるやつ、ピエロみたいなやつ……ただのデブ※トンパなんなんだよ。遊園地じゃないぞここは…
見られすぎてて無意識にクラピカに近寄っていたらしい。
隣を見ればすぐにでも腕も絡められる距離にいた。
むぎゅっ、と腕に絡みつけばあからさまに嫌な顔をされた。
そんな顔をされたらさすがに傷つくぞ
眉を寄せて、低い声で呟いた
あ…なるほど……そういう
たしかにさっきから耳がとてつもなく赤い気が…
か、かかか……
殺す殺される争論を繰り広げていると
突然声をかけられた。
406番と書かれたナンバープレートを
ソラマメさんから
……ビーンズさんから渡された。
ソラマメ呼びは譲らん!
壁の奥から気配を感じた数秒後
タイマーが音を響かせ、壁の扉の奥から男が現れた。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。