いつもの朝。
寝起きの悪い愁斗を起こしに行ったはずだった。
ベッドを覗いてみたら、顔が火照って赤い愁斗。
最近忙しかったし、限界迎えちゃったか…。
文哉が体温計持って愁斗の熱を測りに行ってくれた。
みんな行動はえーな、尊敬するわ。
って、そこまでは良かった。
朝に測った熱は39.0℃ぐらい、
今は昼ごろなんだけど、測ろうとしたら拒絶される。
熱高いのにそんなの感じさせないぐらい抵抗するし、なんか、イヤイヤ期の子供育ててるみたい…。
ほんとにそうかもしれない。
これはー、あれだ。
熱高すぎて幼児退行するってやつ。
幸輝今仕事なんだよ……、
心折れるて…
やばい、だんだん咳酷くなってる。
苦し紛れに幸輝を呼ぶ愁斗。
いや、公式双子はわかるんだけどさ、そこまで要求されると、俺ら空気みたいじゃね?
幸輝、早くしないと愁斗が………、
\ガチャ/
ほんと、まじで幸輝様々だわ…
風邪を引くと熱を測るの苦手な愁斗。
少し悩んでから………、
うん、そういうことにしとこう。
熱は39.3℃。
下がってなくてちょっと危ないけど、病院なんて言ったら愁斗はまた泣き出すと思って、今は寝かせることにした。
その後は幸輝と愁斗がハグして、
公園行きたいとか、トマトたくさん食べたいとか、やっぱラーメンがいいかもなんて愁斗が言って、幸輝が、治ったらみんなで行こうね、食べようねなんて言って、気づいたらふたりとも寝てた。
2日後の朝。
昨日はまだ幼児退行が治ってなくて、ほとんど寝てた愁斗。
公式双子が寝てる写真を見せて、恥ずかしそうに微笑む幸輝と、未だピンときてない愁斗。
覚えてはないけど顔を真っ赤にして謝る愁斗。
大変だけど、可愛いから何回でもおっけいだよね。
梨さんからのリクエストです!!
リクエストありがとうございました!!
なにを思ったのか、最初幼児化した愁斗さん書いちゃって、また書き直しましたw
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。