僕は、苦手なものが多い。
朝が苦手。
朝は頭が痛くなるし、めまいもするし、だるいし、下手すりゃ倒れるし。
そんなこんなで起き上がるのが難しい。
世間一般的に言えば僕は、起立性調節障害。
リビングまで来れたけど、
やっぱりだるくてソファに寝転ぶ。
支えてもらいながら、いつも頑張ってる。
愁斗には、もう1つ、苦手なものがある。
いつも、愁斗の希望で電車に乗って、
仕事に行くんだけど…、
パニック障害によるパニック発作が起きてしまう。
途中でリタイアすることがほとんど。
愁斗の体を僕に預けてくれるから、電車から降りてホームの椅子に座らせる。
僕の上着を愁斗の肩に被せて、声をかけ続ける。
僕の存在を確認して、僕に助けを求めてくれる。
ここまでくれば、落ち着くゴールが見える。
落ち着いたあとは休憩してから、ゆっくり仕事場へ。
こうやって、毎日頑張ってる愁斗がみんな大好きで、
家ではちゃんとリラックスできるようにって。
まぁ、自分たちで自覚するぐらいうるさくわちゃわちゃしてるんだけど。
みんなが笑顔なら、うるさくてもいいよね?
芽引さんからのリクエストです!!
リクエストありがとうございました!!✨
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。