第90話

🥀 28話 「信頼している」
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2023/07/02 09:46













作戦前日

この日はエース、デュース共に学校を休んだ。
最後の調整ということで、

クルーウェルと訓練を続けている。

最初は千鳥足だった魔法も、

時期に明確な何かを掴んできたようだった。

エース・トラッポラ
早く寝ろってさあ…。
こんな、緊張して
寝られるわけねーじゃんかよ〜。
デュース・スペード
…ぐぬぬ……。
定期テストの時よりも緊張する…。
エース・トラッポラ
あっそーかよ……。

横に窓がない風の通り抜ける廊下を

星の輝きの下歩いていく。
おおきな木を見ながら、外側を歩くエースが

投げ捨てるように言った。

エース・トラッポラ
……ホントに二人は助けられるのか、
確証は無いからさあ…。
エース・トラッポラ
オレ、正直不安だな。
デュース・スペード
……そうかもしれないけど…。
今更、立ち止まる事はしない。
デュース・スペード
エースも、元々その気なんだろ?
エース・トラッポラ
まーね……。













 


ハーツラビュル寮

デュース・スペード
帰りました!
リドル・ローズハート
おかえり、二人とも。

大きなマントをなびかせ、下から二人を見た。
 
エース・トラッポラ
っす。オレたちもう寝ますね。
リドル・ローズハート
ああ。よく寝るんだよ。
デュース・スペード
あざます!

リドル・ローズハート
と、その前に。













リドル・ローズハート
……あなたとケイトは君たちにまかせる。


リドル・ローズハート
その分責任は肩に重く乗っている。







2人
……。












リドル・ローズハート
入学してすぐ、ボクが君たちに
迷惑をかけたことはまだ
反省してるんだ。
リドル・ローズハート
始めは面倒な新入生だと思った。

背の小ささなど感じない大きな意志を感じる。

リドル・ローズハート
でも、今は違う。
君たちを信頼しているんだ。

デュース・スペード
寮長……。

リドル・ローズハート
胸を張って行ってくるように。

リドル・ローズハート
これは、"寮長命令"だよ。





エースとデュースは互いを目を丸くして見た。

だが、頷いて敬礼をし大きく口を開けた。

2人
はい、寮長。

もう耳障りじゃない。その掛け声が廊下に響いた。















恋夢ㄘゃん
恋夢ㄘゃん
シルバー推しそう。
7章読んだら全人類推すだろアレは。

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