PRODUCE 101 JAPAN 新世界
124人の練習生。
何度も順位が変わり、
多くの仲間と別れ、
何度も涙を流して。
そして今日
12名のデビューメンバーが決まる。
私は震える手を握り締めた。
そう自分に言い聞かせても、
心臓の音はうるさすぎるくらい跳ねていて。
名前が呼ばれるたび、
誰かが泣いて、誰かが笑顔で送り出す。
11位 照井康介
10位 杉山竜司
9位 飯塚亮賀
8位 阿部結蘭
7位 小野慶人
6位 柳谷伊冴
5位 後藤結
4位 オ・シンヘン
3位 パク・11位 照井康介
2位 矢田佳暉
1位 加藤大樹
本来ならあと1枠だった。
「残る第12位ですが、同得票数の練習生が2人います。」
「そのため、KO1KEYZは13人でのデビューとなります。」
あと2枠。
練習生たちの希望が少し広がる。
私じゃないかもしれない。
でも、すべての席が埋まるまで、絶対に諦めない。
そう思った瞬間__
「最後のデビューメンバー、第12位は……」
会場が静まり返る。
お願い。
「濱田永遠、双瓜あなた!」
……え
きっと会場中はどよめいているはずなのに、
全ての音が遮断される。
おーちゃんを筆頭に、周りの練習生が背中を押してくれる。
そこでやっと、私が選ばれたことを理解した。
ステージへ向かう足は震えて、
何度も転びそうになる。
ディーンさんが笑いながら言った。
「あなた、今の気持ちを聞かせてください。」
"あなたおめでとう!"
"よかった😭😭"
応援してくれてた人かな。
祝う声、喜んでくれてる声が微かに聞こえる。
"あいついるなら推したくないかも"
そんな声も聞こえた。
まぁ、そうだよね。
男12人の中に女1人とか、嫌がられて当然。
そんなことを思いながら、マイクを受け取る。
送り出してくれたみんなと
久しぶりに会えたみんながいる方をみる。
悔しいはずなのに、笑顔で手を振ってくれたり
優しく見守ってくれている。
その光景を見て、堪えていた涙が溢れそうになった。
ここで泣いたら、ダメな気がした。
だから無理やり笑う。
客席で見守ってくれる両親にも伝えたい。
改めて仲間たちがいる方に目を向ける。
そしてさいごに、いちばん伝えたいこと。
拙い言葉だが、私の気持ちが少しでも伝わればいいと思う。
永遠と一緒に12位の席に座る。
精一杯の笑顔
喜びも確かに感じて
る。
だけど本当は
怖くて、不安で仕方なかった。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。