第3話

1. スタートライン
135
2026/07/14 03:58 更新
PRODUCE 101 JAPAN 新世界

124人の練習生。


何度も順位が変わり、
多くの仲間と別れ、
何度も涙を流して。


そして今日

12名のデビューメンバーが決まる。


私は震える手を握り締めた。
(なまえ)
あなた
ここまで来たんだから
そう自分に言い聞かせても、
心臓の音はうるさすぎるくらい跳ねていて。

名前が呼ばれるたび、
誰かが泣いて、誰かが笑顔で送り出す。


11位 照井康介

10位 杉山竜司

9位 飯塚亮賀

8位 阿部結蘭

7位 小野慶人

6位 柳谷伊冴

5位 後藤結

4位 オ・シンヘン

3位 パク・11位 照井康介

2位 矢田佳暉

1位 加藤大樹


本来ならあと1枠だった。

「残る第12位ですが、同得票数の練習生が2人います。」

「そのため、KO1KEYZは13人でのデビューとなります。」


あと2枠。

練習生たちの希望が少し広がる。

私じゃないかもしれない。

でも、すべての席が埋まるまで、絶対に諦めない。


そう思った瞬間__

「最後のデビューメンバー、第12位は……」


会場が静まり返る。

お願い。
(なまえ)
あなた
(わたしの名前を呼んで)


「濱田永遠、双瓜あなた!」


……え

きっと会場中はどよめいているはずなのに、
全ての音が遮断される。
OSUKE
OSUKE
あなた!!
おーちゃんを筆頭に、周りの練習生が背中を押してくれる。
そこでやっと、私が選ばれたことを理解した。


ステージへ向かう足は震えて、
何度も転びそうになる。

ディーンさんが笑いながら言った。

「あなた、今の気持ちを聞かせてください。」



"あなたおめでとう!"

"よかった😭😭"

応援してくれてた人かな。
祝う声、喜んでくれてる声が微かに聞こえる。


"あいついるなら推したくないかも"

そんな声も聞こえた。


まぁ、そうだよね。
男12人の中に女1人とか、嫌がられて当然。


そんなことを思いながら、マイクを受け取る。




送り出してくれたみんなと
久しぶりに会えたみんながいる方をみる。

悔しいはずなのに、笑顔で手を振ってくれたり
優しく見守ってくれている。

その光景を見て、堪えていた涙が溢れそうになった。
(なまえ)
あなた
(泣くな、)
ここで泣いたら、ダメな気がした。


だから無理やり笑う。
(なまえ)
あなた
まず、こんなにも多くの人に応援されて、デビューという夢を掴めたことを嬉しく思います。数ある原石の中から、私を選んでくださってありがとうございます。
客席で見守ってくれる両親にも伝えたい。
(なまえ)
あなた
パパ、ママ、わたしの我儘わがままを応援してくれてありがとう。沢山迷惑かけた分、これから沢山恩返しするから、見守っててください!
(なまえ)
あなた
そして、新世界に関わってくださったスタッフの皆さん、厳しくも優しく導いて下さったトレーナーのみなさん、代表として背中を押してくださったディーンさん、スヨンさん、ありがとうございました。
改めて仲間たちがいる方に目を向ける。
(なまえ)
あなた
これまで一緒に走り続けた練習生のみんな。
私という存在を受け入れてくれてありがとう。みんなから学んで、成長できた部分が多いと思います。
みんなが居なかったら私はここまで続けることはできませんでした。本当にありがとう。
そしてさいごに、いちばん伝えたいこと。
(なまえ)
あなた
女なんていらない、そう思う方もいらっしゃると思います。メンバーに迷惑かけることもあるかもしれない。でも、1人でも応援して下さる方がいる限り、私は輝き続けるので、見ててください!この人を推しててよかったって思ってもらえるアイドルになります!これからよろしくお願いします!
つたない言葉だが、私の気持ちが少しでも伝わればいいと思う。


永遠と一緒に12位の席に座る。


精一杯の笑顔

喜びも確かに感じて
る。

だけど本当は



怖くて、不安で仕方なかった。

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