第20話

解決の電話
92
2021/01/29 11:05
次の日、私は7時に目が覚めた。
どうしても学校に行こうと思うと体が重くなる。

お母さんに頼んで学校に電話を入れて貰い、今日も休んだ。



ボーッとテレビを見ていた午前9時半頃。
家の電話が鳴った。



プルルルルプルルルル


のそりと動いて受話器をとる。
_小浪@こなみ_ _璃々花@りりか_
小浪こなみ 璃々花りりか
もしもし
_三国@みくに_ _翠嵐@すいら_
三国みくに 翠嵐すいら
よぉー!私だ!
名乗らずとも声だけでわかる。

……三国さんだ。
_小浪@こなみ_ _璃々花@りりか_
小浪こなみ 璃々花りりか
今日は何でしょうか…?
_三国@みくに_ _翠嵐@すいら_
三国みくに 翠嵐すいら
解決した
_小浪@こなみ_ _璃々花@りりか_
小浪こなみ 璃々花りりか
え?
今、『解決した』と聞こえたけど聞き間違いか?
_三国@みくに_ _翠嵐@すいら_
三国みくに 翠嵐すいら
だから、解決した!
_三国@みくに_ _翠嵐@すいら_
三国みくに 翠嵐すいら
今すぐ事件現場まで来い
_小浪@こなみ_ _璃々花@りりか_
小浪こなみ 璃々花りりか
わ、わかりました…!
嘘…もう解決したの……
やっぱり偽りなしだったね。









***
_小浪@こなみ_ _璃々花@りりか_
小浪こなみ 璃々花りりか
ハァ…ハァ…ハァ…
自転車を飛ばしてきた私は肩で浅い呼吸を繰り返しながら到着した。
_小浪@こなみ_ _璃々花@りりか_
小浪こなみ 璃々花りりか
解決…したって……本当で………すか…!
息も途切れ途切れにそう尋ねた。
_三国@みくに_ _翠嵐@すいら_
三国みくに 翠嵐すいら
あぁ。
_三国@みくに_ _翠嵐@すいら_
三国みくに 翠嵐すいら
そうだよ
周りには、仁色さんや、古書店の店長、そして私が見たことのない小柄な女性。
_三国@みくに_ _翠嵐@すいら_
三国みくに 翠嵐すいら
この中の誰かが
めいいっぱい含みをもたせてこう言った。
_三国@みくに_ _翠嵐@すいら_
三国みくに 翠嵐すいら
犯人だ
ニッと彼女は怪しく口元を歪めた。
_仁色@にしき_ つぼみ
仁色にしき つぼみ
………っ!
_藤見@ふじみ_ _奏@かな_
藤見ふじみ かな
……
_弘中@ひろなか_ _桜綺@さあや_
弘中ひろなか 桜綺さあや
………
_三国@みくに_ _翠嵐@すいら_
三国みくに 翠嵐すいら
今から、君等の気が済むまで説明するから
_三国@みくに_ _翠嵐@すいら_
三国みくに 翠嵐すいら
よく聞いておけ
『この3人には事前に事情聴取をしている』

そう言った。そして、
_三国@みくに_ _翠嵐@すいら_
三国みくに 翠嵐すいら
一番この殺人事件において動機があるの
_三国@みくに_ _翠嵐@すいら_
三国みくに 翠嵐すいら
弘中ひろなか 桜綺さあや
_三国@みくに_ _翠嵐@すいら_
三国みくに 翠嵐すいら
君だよ
ふふっと三国さんは笑った。
_三国@みくに_ _翠嵐@すいら_
三国みくに 翠嵐すいら
何故なら、
"君は、藤見ふじみ かなを取られたくなかった。"
_三国@みくに_ _翠嵐@すいら_
三国みくに 翠嵐すいら
そうだろう?
_三国@みくに_ _翠嵐@すいら_
三国みくに 翠嵐すいら
君たちは高校の同級生で親友だ。ましてや、藤見奏がこの古書店をオープンさせた当初から通っている、常連様。
_三国@みくに_ _翠嵐@すいら_
三国みくに 翠嵐すいら
こんなにも彼女のことを知っているのに、最近知ってここに来た小娘に親友を奪われたら嫌だよなぁ〜?
_弘中@ひろなか_ _桜綺@さあや_
弘中ひろなか 桜綺さあや
……っ!
_弘中@ひろなか_ _桜綺@さあや_
弘中ひろなか 桜綺さあや
私はしてないっ…!!
_三国@みくに_ _翠嵐@すいら_
三国みくに 翠嵐すいら
それに、藤見奏からもよくその子の話題を振られていた。
_三国@みくに_ _翠嵐@すいら_
三国みくに 翠嵐すいら
まるで藤見の心の中には小浪茉奈花がいるようだ。取られた気分になっただろう?
_弘中@ひろなか_ _桜綺@さあや_
弘中ひろなか 桜綺さあや
違う違う違うっ!!
_弘中@ひろなか_ _桜綺@さあや_
弘中ひろなか 桜綺さあや
私はしてないっ!
_三国@みくに_ _翠嵐@すいら_
三国みくに 翠嵐すいら
ははっ
_三国@みくに_ _翠嵐@すいら_
三国みくに 翠嵐すいら
そうだよな
"当たり前だよな"








next

プリ小説オーディオドラマ