第44話

第42話 壊す
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2024/12/22 11:15 更新
あなたside

翌日
杉咲花
おーい。
(なまえ)
あなた
…ん?何?
2時間目の終わり。いわゆる休み時間。
私は席に座ったままぼーっとしていた。

そんな私の前の席に座り、
私の顔の前に手を振る花。
杉咲花
なんかぼーっとしてるけど、なんかあった?
(なまえ)
あなた
…いや?何もないよ?
言えるわけない。
昨日、頑張ろうって話をしたばっか。

なのにキスされたなんて……また疎遠になっちゃう…。
だから言えるわけない。
杉咲花
嘘だ。なんかあったでしょ。
(なまえ)
あなた
なんもないよ……!
杉咲花
なんでもいいよ。
廉となんかあったんでしょ?
(なまえ)
あなた
……え、なんで!?
杉咲花
ライバルだけど、親友なんだから。
それに平野くんのことなら、鼻の下伸ばして話すでしょ?笑
(なまえ)
あなた
……それは。
杉咲花
全部話して。
私だってライバルの状況知りたい。
(なまえ)
あなた
…実はね。
私は、昨日のことを全て話した。
杉咲花
……廉にキスされた!?
(なまえ)
あなた
しー!!!
杉咲花
えっと……まじか。
(なまえ)
あなた
だから言いたくなかったの……!
花に失礼だから……
杉咲花
良かった!!
花は私の肩を掴んで立ち上がる。
私は困惑して固まってしまった。
(なまえ)
あなた
……何が?
杉咲花
これで対等だね!
(なまえ)
あなた
…え、どういうこと?
杉咲花
だーかーら!
2人とも廉とキスした。
杉咲花
ということは、2人とも同じ立場にいる。まぁやり方は逆だけど。
(なまえ)
あなた
……どういうこと?
杉咲花
まぁとにかく、これで私も容赦しない!
(なまえ)
あなた
……えっ?
杉咲花
対等になったからには遠慮もしない!
誠心誠意、頑張るから!
(なまえ)
あなた
…おう。
花の猛烈な意思に言葉を失っていた時、
永瀬廉
……あなた。
杉咲花
…廉!
(なまえ)
あなた
……なに?
永瀬廉
…ちょっとええか?
私が返事に困っていた瞬間、

キーンコーンカーンコーン
(なまえ)
あなた
…休み時間終わりだから。
永瀬廉
……なら昼休み。
屋上に来てくれへん?
永瀬廉
話したいことがある。
絶対に来てな。
そう言って廉は自分の席に戻った。
私は目を伏せて、ただただ、廉を見なかった。

見れば、昨日のことを思い出してしまう。
そして、幼なじみとして見られなくなる。

先輩を…傷つけることになる。
それだけは……もう嫌だ。
永瀬廉
ええか?
昼休み、廉が私を呼んだ。
(なまえ)
あなた
……ここじゃダメな話?
永瀬廉
……してええんか?
(なまえ)
あなた
……行こ。
私は警戒しながら屋上へ着いて行った。

屋上
永瀬廉
来てくれてありがとな。
(なまえ)
あなた
……何の話?
昨日のことなら……
永瀬廉
ほんまにごめん!!
(なまえ)
あなた
……えっ?
廉は勢いよく私に頭を下げた。
私は突然の事で、驚いてしまった。
(なまえ)
あなた
頭上げて……!
そう言うと、ゆっくり頭をあげる廉。
その瞳は、揺れている。
永瀬廉
…幼なじみの関係やったのに、
壊したのは俺や。
(なまえ)
あなた
……廉は幼なじみだと思ってるの?
永瀬廉
そんなわけないやん。
けどお前は……そうやろ?
(なまえ)
あなた
……うん。
廉を恋愛対象に……。
そんなの想像したことなかった。

高校に入学しても、想像したことない。
私はずっと、先輩に夢中だったから。
永瀬廉
関係を崩したんは謝る。
やけど、忘れはせんといて。
(なまえ)
あなた
……え。
永瀬廉
少しでも、覚えていてほしいんや。
俺とお前の仲には、簡単な友情だけやないってことを。
(なまえ)
あなた
……忘れはしないよ。
永瀬廉
…え?
(なまえ)
あなた
忘れられるわけない。
(なまえ)
あなた
でも…覚えてはいたくない。
矛盾してるだろう。
でも私は、覚えてはいたくない。

けど忘れるのは、違う気がする。
そんな感情が私を襲う。

なぜなら私はあの時……。
先輩といる時ほどに、ドキドキしていたから。

𝐍𝐞𝐱𝐭➸

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