第9話

熱い夜の後味 🔞💗
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2020/03/16 14:29
奏汰)……離したくない……《ギュッと幸を抱き締めて呟く

幸之助)ッ……《その言葉に胸が苦しくなる。なんでだろう、俺も離したくない、離れたくない。人は信じられないのに、また裏切られたら……》

奏汰)ゆ…き……《ポツリと名前を呼ぶ。なんでこんなに切ないのだろう

幸之助)…抜くぞ……《名残惜しい気もしながらゆっくり抜く、あんなに幸せだったのはいつぶりだろうか

奏汰)ん……お風呂…入る?《抜かれると中に出された白濁がドロッと流れ出るのを感じながら、体を起こす

幸之助)あ、あぁ……そうだな《周りを見ると、布団やらシーツがベトベトだ。片付けるべきだろうか

奏汰)行こ……あ、それは気にしないでいいよ《よいしょ、と天井から吊るしてある紐を引っ張って鈴を鳴らす、これで禿が片付けに来る》

幸之助)そうか…ほら《冷やしては不味いな、と思うと奏汰を姫抱きにして立ち上がる

奏汰)わ…重くない?《抱き上げられると慌てて幸に掴まる。重くないかと心配になって聞き

幸之助)大丈夫、むしろ軽すぎるくらいだ……《ギュッと掴まってくる奏汰に愛しさを感じながら、奏汰の体を見る。白く引き締まった綺麗な体だ……》

奏汰)…幸の体……《傷だらけ。引き締まった痩せ型の彼だが、所々に刺傷や切り傷がある。今日僕が手当てした傷だって大丈夫だろうか》

幸之助)傷だらけだろ?……そうだ、手当てありがとうな《できるだけ優しく微笑む。まてよ、最後に笑ったのはいつぶりだろう……こいつには狂わせれる。なんて考えながら部屋の隅にある風呂場へと行く》

奏汰)寒……《幸に降ろしてもらうと手桶で体を流す、後ろも掻き出して……》

幸之助)……《風呂場まで豪華なんだな……と周りを見渡す。木でできた湯槽は大きく、反対側の陸には敷物が轢かれている。こういう趣味の客もいるのだろうか。と自分もお湯を被り、流すと湯槽に浸かる》

奏汰)傷しみない?……《自分も湯槽に入ると幸の傍に行き、首を傾げる

幸之助)うん、大丈夫だ……《これくらいは慣れている、と笑うと奏汰を引き寄せ後ろから抱くようにする

奏汰)ふふ…幸暖かい《幸の胸にもたれながら頬を幸の腕にスリスリする

幸之助)…なぁ、奏汰……俺は今まで人を信じられなかったんだ、人なんて嫌いだった。任務をやり遂げないと罰せられるけど…このまま死んだ方が楽なんだろうかって思う時もあった。
でも、今日会ったばかりのお前にとても溺れている。こんな思い初めてなんだ……《抱き締める力を込め、独り言のように呟く》

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