暇72side
母さんの言葉に、囚われ続けてきた
壊れている実感なんてない
家でひたすらに、勉強をしていた
部屋から出るのは1日5回までと決まっている
1回、塾に行く為
1回、夜ご飯を作る為
1回、お風呂に入るため
あとの2回は、トイレに行く為
学校にも行かなかった
行く意味が無いと言われ続けていて、俺もそう認識していたから
「友達」なんて存在も出来なかった
当たり前だよな、、
だけど
心臓が悪くなって、普通の子供たちが小学校を卒業する頃に、俺は病院に入院した
夢だった中学校にも行けなくなった
家や塾で勉強してきたおかげか、俺の成績は全国平均を余裕で上回っているらしく、親から中学校に行く事は許されていた
俺が殴られながらも、色んなことに耐えながらも、お願いし続けた結果なんだけどね
夢がばらばらと、壊れていく気がした
いや、壊れていたのは前からだろうか
俺が変なのは、いつからなのだろうか
なぜなのだろうか
何も分からない
もう、何も分からない
変な奴
どうせあなたは「死んでほしい」
願ってるんでしょ
俺が死んだら、そのお金を使うのはあなた
そう、なんでしょ…?
ああ、死にたいなぁ
生きてる意味がないから
さっさと終わらせたい
だけど
死んで、られないのかもね
守らないといけないものができた
友達もできず、親とだけ暮らしてきた
そんな俺を救ってくれたのは君
きっと、世界中で君だけだ
ねぇ、こさめ
俺は、こさめの事が…
す、き…?
これを好きと言うのかな
好きっていう感情が分からなくて、困ってしまう
あなたの事が、ずっとずっと好きでした
そう、言ってみたい
だけど、その言葉を言ってしまった時
もしもそれが嘘かもしれないと思うと怖い
もう、そんな思いはしたくないから












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。