mn side
『 問ちゃーん 』
僕の大好きな人が僕を呼ぶ声が聞こえる
「 ん?どうしたの 」
『 いや体育大会の種目何にするの?って思って 』
「 えーめっちゃ迷い中 、あなたは? 」
『 私はね 、パン食い競走 !! 』
「 うわーパン食い競走ぽいわ 笑 」
『 ねぇそれいじってるでしょ絶対 !! 笑 』
「 まあまあ 。そんな怒んないでよ 笑
てかこの学校の体育大会ってすんごい楽じゃない? 」
『 ほんとにそれ 。
練習ないなんて有り得ないよ 笑 』
「 もう明日っていうのも早いよね ~ 」
「 ねー 」なんて言っているあなたの横から 、
隣にいた言ちゃんが喋りかけてきた
言「 いやー今日も仲良しだねぇ
ほんとに付き合ってないの ?? 」
『 付き合ってないよ ───!
問ちゃんモテるんだからやめてよ 笑 』
『 あ 、でも双子なんだから言ちゃんもモテるか 』
『 別にかっこよくないって
言ってるわけじゃないんだよ 。ごめんね 』
言「 その顔 、ごめんって思ってないだろ!笑
てかごめんが1番傷つくじゃん 。 」
『 えぇそれはまじごめん 笑 』
さっきよりかは申し訳なさそうな顔をするあなた
その後に聞こえてくる「 あはは 」という笑い声
言ちゃんとじゃなくて
僕と喋ればいいのに 。僕だけを見ればいいのに
『 ね 、言ちゃん 。なんか問ちゃん不機嫌じゃない? 』
言「 あーまあ色々あるんじゃない? 」
『 そっか 、人生色々あるよね ──── 』
言「 ちなみに問ちゃん 、昨日も告白されてたよ 」
『 えそれほんと? もー私に勝ち目ないじゃん 。 』
言「 大丈夫だよ 、あなたちゃんなら 」
また2人で何かを話しているのが目に入る 。
出来るだけ見たくなくて 、1人になりたくて 、
ジュースを自販機に買いに来た
『 もーんちゃん ! 』
後ろから手に肩を置いてきたのは 、
紛れもなく 、それは僕の大好きな人だった
「 うわ びっくりした 、笑 」
「 あなたも自販機に何か買いに来たの? 」
『 あー実はそうなんだよね ! 』
なんて歯切れ悪そうに返される
「 じゃあ奢ろうか? 」
そんな風にカッコつけてしまう僕は情けない
「 えほんと !? お言葉に甘えちゃうよ ? 」
『 うん 、いいよ 笑
その代わりにさお願いがあって 、 』
超キラキラした目で見つめている彼女を横目に
僕は話し始める
『 え何何 ~ ? なんでも聞くよ 』
「 僕 、さっき体育大会の種目迷ってたじゃん 」
「 それリレーで 、しかもアンカーするからさ 、
1位取ったらご褒美ちょーだい 」
『 えリレーのアンカーするの !?
んー1位とったらご褒美あげるね 笑 』
少し考えてから 、笑顔で納得してくれた
ご褒美と聞くと僕は俄然やる気が出てきた 。
〰️ 体育大会 当日 〰️
ついに体育大会当日になった 。
昨日の今日で 、競技を決めて練習もなしに
本番に挑む学校なんて数少ないと思う
逆にその緩さが皆を熱くさせているのかもしれない
本当にその通りで 体育大会は大白熱のまま 、
最終競技のリレーへと進んでいった
僕はもうすぐ出番だと言うのに
緊張をとくため 、という口実で彼女の元へと向かう
「 ね 、あなた 」
『 あれ問ちゃんもう行かないとダメなんじゃない !? 』
「 うん 、もう行くよー 」
「 でもあなたに言いたいことあってさ 、」
『 え何 、』
あなたは変なことを言われると思ったのか 、
何故か身を縮めている
「 約束覚えといてね ! 」
大声でそれだけ言い 、彼女の頭を撫で
逃げるようにスタートラインへと向かった僕
ちょっとカッコつけすぎたかなぁ 、笑
位置について 、よーいドン という掛け声と
ピストルの音が聞こえる
アンカーの僕は6人目 。
チームは全部で8チームもある
5人目まで来たところで自分たちの組は4位
1-4位はほとんど同着
最終走者の僕にバトンが渡される
リレーを選んだ理由はカッコつけるため
ただ単に見栄を張りたかった
それは 、君に見て欲しかったから 。
誰にも目移りせずに 、ちゃんと見ててよあなた
1位の人が転け 、僕は3位に躍り出た
だか 、状況は変わらず
このまま負けるかと思った ___
その時 僕に声援が聞こえてきた 。
『 問ちゃんがんばれ ─── !! 』
1人で馬鹿みたいに声を出している人が
ゴール手前の応援席にいる
大好きな人がいる 、そこに目の前に 。
それだけで不思議と人は頑張れるんだね
ありがとう 。
絶対1位でゴールするから見ててね
僕は外側から1位の走者へとジリジリ詰め寄る
周りが湧いているのが 、よく聞こえる
色んな声が混ざり 、正直に言うとうるさい
だけどね 、君の声だけはすぐに聞き取れるんだよ
" 大好き "
この言葉を心に秘めながら 、
僕は1位でゴールテープを切った
リレーが終わると 、
放送部がマイクを持ちインタビューしに来た
【 最終競技のリレー
接戦を制したのは学校一モテ男の東問 ! 】
【 ゴール直後の東問さんにお話を伺いしましょう 】
【 すばり 、今何を言いたいですか !? 】
伝えたい言葉はただ1つ
「 ねぇあなた 、大好きだよ
あなたさえ良ければ僕と付き合いませんか ? 」
家族 友達 学校の先生 色んな人の 歓声 悲鳴 ...
色んな音が聞こえる 。
その中で僕はすぐに君のもとへ駆け寄る
「 何泣いてんの 、笑 」
『 問ちゃんがそんな急に言うからぁ 、泣 』
「 改めて 、僕と付き合ってくれませんか ? 」
『 私を世界一幸せにするだよ 泣 』
生意気に返事をする彼女を僕は抱きかかえて
そのまま持ち上げ 、ぐるぐる回る
まるで
今 、この世界には僕と君しかいないみたいだ 。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。