第7話

008 / 君だけ【mn】
483
2025/11/15 18:02 更新



















 mn side






















『 問ちゃーん 』















  僕の大好きな人が僕を呼ぶ声が聞こえる















「 ん?どうしたの 」





『 いや体育大会の種目何にするの?って思って 』





「 えーめっちゃ迷い中 、あなたは? 」





『 私はね 、パン食い競走 !! 』





「 うわーパン食い競走ぽいわ 笑 」





『 ねぇそれいじってるでしょ絶対 !! 笑 』





「 まあまあ 。そんな怒んないでよ 笑
  てかこの学校の体育大会ってすんごい楽じゃない? 」





『 ほんとにそれ 。
  練習ないなんて有り得ないよ 笑 』





「 もう明日っていうのも早いよね ~ 」















「 ねー 」なんて言っているあなたの横から 、
  隣にいた言ちゃんが喋りかけてきた

















言「 いやー今日も仲良しだねぇ
   ほんとに付き合ってないの ?? 」





『 付き合ってないよ ───!
  問ちゃんモテるんだからやめてよ 笑 』





『 あ 、でも双子なんだから言ちゃんもモテるか 』





『 別にかっこよくないって
  言ってるわけじゃないんだよ 。ごめんね 』





言「 その顔 、ごめんって思ってないだろ!笑
  てかごめんが1番傷つくじゃん 。 」





『 えぇそれはまじごめん 笑 』















  さっきよりかは申し訳なさそうな顔をするあなた
  その後に聞こえてくる「 あはは 」という笑い声

  言ちゃんとじゃなくて
  僕と喋ればいいのに 。僕だけを見ればいいのに















『 ね 、言ちゃん 。なんか問ちゃん不機嫌じゃない? 』




言「 あーまあ色々あるんじゃない? 」




『 そっか 、人生色々あるよね ──── 』





言「 ちなみに問ちゃん 、昨日も告白されてたよ 」





『 えそれほんと? もー私に勝ち目ないじゃん 。 』





言「 大丈夫だよ 、あなたちゃんなら 」


















  また2人で何かを話しているのが目に入る 。





  出来るだけ見たくなくて 、1人になりたくて 、
  ジュースを自販機に買いに来た

















『 もーんちゃん ! 』
















  後ろから手に肩を置いてきたのは 、
  紛れもなく 、それは僕の大好きな人だった
















「 うわ びっくりした 、笑 」

「 あなたも自販機に何か買いに来たの? 」





『 あー実はそうなんだよね ! 』














  なんて歯切れ悪そうに返される













「 じゃあ奢ろうか? 」
















  そんな風にカッコつけてしまう僕は情けない
















「 えほんと !? お言葉に甘えちゃうよ ? 」





『 うん 、いいよ 笑
  その代わりにさお願いがあって 、 』















  超キラキラした目で見つめている彼女を横目に
  僕は話し始める















『 え何何 ~ ? なんでも聞くよ 』





「 僕 、さっき体育大会の種目迷ってたじゃん 」

「 それリレーで 、しかもアンカーするからさ 、
  1位取ったらご褒美ちょーだい 」





『 えリレーのアンカーするの !?
  んー1位とったらご褒美あげるね 笑 』















  少し考えてから 、笑顔で納得してくれた





  ご褒美と聞くと僕は俄然やる気が出てきた 。
















 〰️ 体育大会 当日 〰️
















  ついに体育大会当日になった 。





  昨日の今日で 、競技を決めて練習もなしに
  本番に挑む学校なんて数少ないと思う





  逆にその緩さが皆を熱くさせているのかもしれない















  本当にその通りで 体育大会は大白熱のまま 、
  最終競技のリレーへと進んでいった
















  僕はもうすぐ出番だと言うのに
  緊張をとくため 、という口実で彼女の元へと向かう
















「 ね 、あなた 」





『 あれ問ちゃんもう行かないとダメなんじゃない !? 』





「 うん 、もう行くよー 」

「 でもあなたに言いたいことあってさ 、」





『 え何 、』















  あなたは変なことを言われると思ったのか 、
  何故か身を縮めている














「 約束覚えといてね ! 」















  大声でそれだけ言い 、彼女の頭を撫で
  逃げるようにスタートラインへと向かった僕





  ちょっとカッコつけすぎたかなぁ 、笑
 














 
  位置について 、よーいドン という掛け声と
  ピストルの音が聞こえる





  アンカーの僕は6人目 。
  チームは全部で8チームもある





  5人目まで来たところで自分たちの組は4位
  1-4位はほとんど同着





  最終走者の僕にバトンが渡される
















  リレーを選んだ理由はカッコつけるため
  ただ単に見栄を張りたかった

  それは 、君に見て欲しかったから 。





  誰にも目移りせずに 、ちゃんと見ててよあなた














  1位の人が転け 、僕は3位に躍り出た





  だか 、状況は変わらず
  このまま負けるかと思った ___












  その時 僕に声援が聞こえてきた 。















『 問ちゃんがんばれ ─── !! 』












  1人で馬鹿みたいに声を出している人が
  ゴール手前の応援席にいる





  大好きな人がいる 、そこに目の前に 。





  それだけで不思議と人は頑張れるんだね





  ありがとう 。
  絶対1位でゴールするから見ててね















  僕は外側から1位の走者へとジリジリ詰め寄る 

  周りが湧いているのが 、よく聞こえる





  色んな声が混ざり 、正直に言うとうるさい

  だけどね 、君の声だけはすぐに聞き取れるんだよ













  " 大好き "













  この言葉を心に秘めながら 、
  僕は1位でゴールテープを切った
















  リレーが終わると 、
  放送部がマイクを持ちインタビューしに来た














【 最終競技のリレー
  接戦を制したのは学校一モテ男の東問 ! 】





【 ゴール直後の東問さんにお話を伺いしましょう 】





【 すばり 、今何を言いたいですか !? 】
















  伝えたい言葉はただ1つ
















「 ねぇあなた 、大好きだよ
  あなたさえ良ければ僕と付き合いませんか ? 」
















  家族 友達 学校の先生 色んな人の 歓声 悲鳴 ...
  色んな音が聞こえる 。





  その中で僕はすぐに君のもとへ駆け寄る















「 何泣いてんの 、笑 」




『 問ちゃんがそんな急に言うからぁ 、泣 』





「 改めて 、僕と付き合ってくれませんか ? 」





『 私を世界一幸せにするだよ 泣 』















  生意気に返事をする彼女を僕は抱きかかえて
  そのまま持ち上げ 、ぐるぐる回る
















  まるで
  今 、この世界には僕と君しかいないみたいだ 。





















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