第2話

シケン × ト × ジュース
1,091
2026/02/21 15:54 更新







そんなこんなで18年の時が過ぎた





見た目は昔と全く変わらない


高専の服が無いから

ダル着を着るのは久しぶりだ


普段はダボっとした白いパーカーと短パン、

スニーカーの代わりに黒いブーツを履いている





この18年間で分かったこと





まず一つ目は、前世の世界と全く違う

位置も形も…似ているのは所々あったけど



文字も最初は暗号みたいで読めなかったが

なんとか習得した




二つ目は、今過ごしている私の家族


新しい家族は父と母と私の3人家族で

兄弟はいない


父はレストランを経営する社長、

母は専業主婦として働いている


少し裕福な家庭に生まれてきたのが

私ということだ




三つ目は、なぜか術式が使える事

前世と能力は全く変わっていない


この世界に呪霊は存在してない

呪力も感じ取れない

なのに術式は常に発動できるようになっている


なんとか両親にバレずに過ごせたけど。




四つ目、この世界は普通じゃないこと

両親や噂で聞いたが、


この世界には「ハンター」という

未知なるものを追い求める探求者がいると言う

そのハンターになるには

超難関な試験に合格する…ということ




そして五つ目、この世界は術式とは違う

「念」という能力があるらしい



たまたま噂で聞いたがもしかしたら多分


呪力がないのに目が疲れることや

今使える術式はもしかしてその

「念」という能力とされているかもしれない


詳しくはまだわからないけど…




あなた
いや難しいよ…




ごく普通の家庭に生まれて

東京観光とか色々したかったのに


訳わからない世界に生まれてきたじゃん…





しかも六眼で生まれてきたし

またサングラス生活じゃん


せっかく呪霊のいない世界なのに

目を隠さないと脳が影響を及ぼすとか

どゆことマジで







あなた
お姉さーん、パフェもう一つ




カフェでパフェを食べまくりながら考えるが


パフェが美味しいと言うことしか頭に入らない






あなた
んー、これからどうしよう






特にやることもないし


バイトに充実できてるし









このまま普通の家族の娘として過ごすのかな



世界を何も知らないまま






この世界じゃ呪霊みたいに

危険な奴もいそうだけど














あなた
…あ




「ハンター」



その言葉がふと脳に思い浮かぶ


これには少し興味はある






もしかしたら「念」について


なにか知れるかもしれない


試験の内容は知らないけど


やってみる価値はある















あなた
お姉さーん、パフェあと10個























ハンター試験当日




一通りの準備を済ませ

私はハンター試験受付会場へ向かっていた



家族に説得するのはとても大変だった




特に何も持たずに手ぶらで来たけど

必要な物あったっけ、と思いながら

前へと進んでいく





店主
いらっしゃい!ご注文は?



あなた
ステーキ定食ひとつ
店主
…焼き方は
あなた
弱火でじっくり
店主
客様1名様、奥の部屋へドウゾ




そう言われた後

定食屋のお店の奥の部屋に案内される





扉が閉まるとガコン、と音を立てて

部屋が移動する







あなた
へえ…なるほど



客室かと思えばエレベーターになっていたのか


変わってるね












♫__ピンポーン







ガタッ、と止まり扉が開く






ビーンズ
ハンター試験受付はこちらですー!


そう可愛い見た目の方が手を振る

一瞬枝豆が喋ってるのかと思った



ビーンズ
私はビーンズと申します

あなた
あ、あなたの下の名前=ガーデンです

軽くお辞儀をする


すると数字が書かれたプレートを手渡される



"350"…これが私の番号

胸に貼り付け、会場に足を踏み入れる







あなた
(人が多い…)



なんか変な素質な人が多いな…

ONE PIECEの世界みたい







__ザワザワ








< 女?


< いや、男だろ



< サングラスとかダッセぇな



<あんなひょろっちぃのがハンター目指してんのか?



< 随分弱そうだな













あなた





聞こえてるっつーの
 

弱い奴が人のこと弱い言ってんじゃねーよ

あとサングラスは仕方ないだろーが






まぁでも確かに見た感じ男しかいない


女は1人、2人ぐらい





身軽に徹した武器を持たない軽装備の女


ま、舐められて当然か










あなた
(こりゃ試験余裕だな)









そう思っていた時





誰かに声をかけられた









トンパ
やぁ、キミ新人だよね?
俺はトンパっていうんだ






トンパと名乗る小太りの男が私に話しかける






あなた
あー…どうも



こんだけ人もいれば

話しかけられる事はあるか





トンパ
君、何でサングラスしてるんだい?
今日はそんなに眩しくないだろ?


あなた
人より目が悪くてね
そのままだと疲れちゃうから

トンパ
へ、へぇー大変だね
トンパ
ここまで来て疲れただろ?
お近づきの印にジュースあげるよ





無理やりジュースの缶を手渡される








あなた






絶対何か入ってるんだろうな






あなた
じゃ、いただきます




ゴクゴクとその場で怪しげなジュースを飲む







味は普通に美味しい



すごいね、味を変えないようにするのは









__ズキッ








あなた
ゔ…













トンパ
(フン、馬鹿な奴め…)
トンパ
(強力な下剤がお前を苦しませ__)



あなた
あー美味しかった
あなた
どうもありがとうございました






そうトンパに一言伝え私は歩き出した








トンパ
は、え?馬鹿な…
トンパ
さっきのガキといい
なんなんだ今年のルーキーは…!






さっきのガキ?ま、どうでも良いけど




でも、流石ハンター試験


ズルイ手口を使おうとする人はいるもんだ





私にそんなことしたって


反転術式があるから無意味なんだけどな


















待って数分が経つ


そうこうしてるうちに400人以上集まってきた




人混みは嫌いだし、


人の少ない入口の方にいこっと











__ギィ…








あなた
ん?



受付の扉が開く











< なんか…異様な雰囲気だぜ




< 港や街にいたハンター志望者とは明らかに違う…
全員が何らかの達人に違いない




< あのー…なんかみんなピリピリしてるね










…あんな小さい子供まで参加するんだ



そういや、

11歳から試験を受けれるって聞いたっけ



 
 







しばらく見ていると


その3人に向かってトンパが近づいていた



私にしたように3人に

ジュースをあげようとしている




周りからはトンパに対する愚痴が聞こえる

この人初めて来たわけではなさそうだな








そう思っていたその時






< ギャァァァァァ!!!!











あなた
うわ、びっくりした




奥の方で誰かが悲鳴をあげる


























ヒソカ
人にぶつかったら謝らないと…♤







うわぁ…あんなイカつい人もいるんだ


なんか特殊性癖でももってそう









向こうのことは気にせず



私はトンパのある方へ向かった











あなた
新人潰ししてる気分はどう?






ヒョコ、と顔を出す


驚いたトンパはその場で尻餅をついた









トンパ
げ、お前はさっきの…


トンパ
…チッ、わ、悪かったなぁお前らぁ…
そ、それじゃあ





そう言ってトンパは私たちの元を去っていった


あの調子じゃまた何かやりそうだな…






そう思いながら戻ろうとしたその時








ゴン
お姉さん!お姉さんも受験生?



あなた
ん?まーね
あなた
君達と同じルーキー、よろしくね



黒髪の男の子の目線を合わせるように


しゃがんで話しかけた





ゴン
うん!
クラピカ
なるほど、だから
ジュースの事を知っていたのか
レオリオ
でもよぉ…知ってるなら
口に含む前に教えてくれよなぁ


あなた
君達なら大丈夫だと思ったからさ
あなた
でも助かって良かったね




そう笑いながら立ちあがろうとした瞬間


男の子は驚くように声を上げた








ゴン
わぁ…!
お姉さんの眼、とっても綺麗だね!


あなた
あ、見えた?ありがとうね



男の子の頭を撫でる






ゴン
俺ゴン!ハンター目指してるんだ




その少年…ゴンは私に言った












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