______期待を想い、尊敬を向けて。
ここはハイカラシティ。
最先端のイカルチャーを学べるところ。
僕__クイトは親元を離れ、1人で上京してきた。
つまり右も左もわからない!
____はじめてのバトルに期待を膨らませた。
結果は圧勝。
味方によれば「味方に有名な猛者がいた」らしい。
今の僕にはまだ縁のない話だった。
猛者はこんなにも疲れる試合を淡々とこなす。
そんな彼等が少し羨ましい。
団地に帰ったら少しトレーニングしよう。
マンホールから顔を覗かせている爺さんを見つけた。
そして目があった。
なんかマンホールの中に入ってった…
近寄ってマンホールを見つめるが頑丈そうなマンホールだ。
そのへんの爺さんの力じゃ持ち上げるのは無理があるだろう。
もし爺さんの中でこのマンホールを持ち上げることが出来るのは
歴史で習った「大ナワバリバトル」でイカたちを勝ちに導いた「辺目義男」さんだけだろう。
…もうくたばってるかもしれないけど
声をする方を見れば、目の前に誰かの脚。
そのまま避ける間もなくぶつかってしまった。
あまりのことに受け身が取れず応急処置でイカ状態になる。
そして、
マンホールの金網をすり抜けてしまった。
ヒトに戻るももう遅い。
「気の所為じゃね?」
とさっきのイカの声がマンホールに反響して聞こえる。
そのまま暗くじめっとしたマンホール内を重力に身を任せ落ちていった。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。