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第7話

「天使のグルメ」(コメディ)
5
2024/05/20 11:31
今回は、「悪魔のおやつ」の内容がほんの少しだけ入ります
そこを理解した上でご覧ください!
咲
ふんふふ〜ん
私は咲!俗に言う現役JK!
趣味は美味しいお店巡りと観光!結構運動するから太らないから大丈夫!
そしてそんなスタイル抜群、顔面偏差値高め、成績優秀な私が来たのは…
咲
…「天使のグルメ」?
…天使な私にピッタリなお店だね!
咲
ってことで失礼しま〜す
そうして私はそのお店に入った
…周りの人からしたら、何もないところに入って消えて行ったことも知らずに
咲
…あれ?誰もいない?
結構好きな雰囲気だっからもっといると思ってたんだけどなぁ〜
咲
…もしかして、ハズレ?
…んにゅ?誰かいるの?
そう言った方向を見ると
ロンコ
ロンコ
私はロンコ、ここのお店の店長だよ
咲

ふぅ〜ん、にしてもリアルな羽だねぇ〜
ロンコ
ロンコ
はいはい、それで…ご注文は?
咲
おすすめのランチをお願いします!
ロンコ
ロンコ
了解で〜す
そう言うと、ロンコさんは大鍋とご飯と魚を持ってきた
…ん?
咲
なんで大鍋とご飯と魚?
ロンコ
ロンコ
よく回転寿司でお寿司とラーメン頼む人いるでしょ?
ロンコ
ロンコ
だから
咲
えぇ…
そして、ロンコさんは大鍋に火をつけた
そこに豚骨を放り込み、その間に熱そうなご飯に手を入れ、少しだけ取るとそれを握り始める
そして何個か出来た後に、どこからか取り出した麺を大鍋へ入れた後、生姜、にんにくを入れ、さらに煮込む
そして魚…マグロやサーモン、タイをさばき、シャリに乗せた後、大鍋から麺を取り出し、湯切りをする
そして湯ぎりをした麺を器に入れた後、そこに茹でたにんじん、ネギ、いつの間にかかるーく焼いていた豚肉を入れる
ロンコ
ロンコ
…はい、完成
目の前に出てきたラーメンからは、にんにくや豚骨の香りが、お寿司からは色鮮やかなネタが、私の食欲を目と鼻から増幅させていた
咲
…もはや食べるのが少しもったいない
ロンコ
ロンコ
まあまあ、そう言わずに食べてよ
そう言われて私は、真っ赤に輝くマグロのお寿司を食べた
程よく乗った脂や、少しだけつけた醤油、そして何よりもマグロ本来の味が私の舌を支配した
そして次はズズズっとラーメンをすする
あっさりとした豚骨は、脂がよく乗ったマグロの後にはすんなりと私の口に入った
咲
ん〜!おいひぃ!
ロンコ
ロンコ
…この笑顔、私の友人にも見せてあげたいよ
咲
友人?
ロンコ
ロンコ
私には悪魔の友達がいてね、そいつが人の笑顔が大好きなんだ
ロンコ
ロンコ
…あ、お茶いる?
咲
ぜひ!
ロンコ
ロンコ
はいは〜い
そう言ってロンコさんは厨房へと消えた
私は即座にスマホを開くと、メモを始めた
こんなに美味しいお店は初めてだ
だから、メモをする
あのお寿司の程よい脂が乗った新鮮なネタ、にんにくの匂いで少し食べるのに抵抗があるはずなのに無意識に食べてしまう匂いの豚骨ラーメン
この時の私は、今までで1番楽しそうにしていた
作者から
今回は「味」よりも視覚や嗅覚を主体に書きました
そして何よりも思いました
絶対JKのキャラじゃないし書くの難しすぎる

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