第4話

『「お前の声の方が好き」と言う日まであと○日』
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2023/10/03 09:16 更新
♡学パロです!
♡どちらもキャラブレがひどいですが、ご容赦ください🙇








深澤said



俺は高校3年生。
『明るくて、クラスの人気者で、ちょっと勉強はできないけど運動神経バツグンのモテ男』







ではなく、限界オタクやってます。




上記の『』は俺の好きなキャラクターを説明した感じなんですけどね。
俺は自分と真逆な要素を持ってる人(2次元のキャラ)を推しちゃうみたいで……。

今、「真逆」といった通り、俺はクラスでは目立たないいわゆる『モブ』って感じです…。




そんなことは置いといて!

最近発表されたばっかりなんだけど、
1番好きな声優さんが担当するキャラが、自分の推しを演じてくれることになりました〜!!!!

これ以上幸せなことってある???ないよね!?


好きなキャラが好きな声で聞ける幸せに浸りながら、ガサゴソと自前のイヤホンとスマホを取り出す。
再生ボタンをポチっと押すと、




「今日さ、一緒に帰ろうよ!」



とイケボで耳に囁かれる。
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。耳が幸せです…。


今すぐに発狂したいところだが、ここはあくまでも教室なのでなんとか自制心を働かせる。



そんな感じで何回もいい声を堪能してると気づけなかった。
迫り来る気配に。





「深澤、何聴いてんの?」



「ひゃっ!」


「うわ、なんかごめん。そんな驚くとは思わなかったわ笑」



びっくりしたよ…。
俺がオタクだということはみんなに隠しているため、慌ててイヤホンを外す。

俺に話しかけてきた、この男は岩本照。同じクラスで、ちょっと俺の推しに似てる要素を持っている。
リーダーシップがあって、男前で、運動神経がとってもいい。(別にひがんではない。)

まぁ、リアルにいたら苦手に分類されるような人なんですけど。


そんな真逆の陽キャグループにいるこの岩本は、ちょいちょい俺に話しかけてくる。なんで?



「いや、大丈夫だけど。僕になんか用?」


「んー、ちょっと喋りたいなーっ思って。」


「……はぁ。」


岩本は推しに性格だけでなく、顔も声もちょっと似てる。
だから、そんな顔と声でイケメンなセリフを吐かないでくれ!


「で、何聞いてたの?」


「ああ、好きなアーティストの曲だよ。」

流石に、自分の大好きな声で、『一緒に帰ろう!』と誘われてることに幸せを感じてました、とは言えないで、無難な答えを返す。


「どんなところが好きなの?」


「え?…、あ、声かな。」


あー、おれのバカ。もっと曲調とか歌詞とか色々あっただろ!?
なんで馬鹿正直に「声」って答えちゃったんだろ…。


「………へぇ〜。」


なに!?今の間は!?もしかしてバレた!!??


「あのさ、俺も結構いい声してるって言われるんだよね。」



「ふぅん。」

何も追求されなかったので、安心して相槌をする。

やっぱ、周りからも言われてるんだ。と、呑気に考えててると

急に岩本が俺に密着しちゃうんじゃないかってぐらい近づいてきて






「…深澤って可愛いよね。」



と。







え、待って、無理。しんどいって。どういうこと????「可愛い」って言った!?

急な耳への甘美な刺激に意識が朦朧として、ただただ混乱していると、カラカラと笑い声が聞こえてくる。
驚きと戸惑いと少しの恥じらいを持ったまま、隣を見ると、




「俺とどっちがいい声してる?」


と、ニヤニヤしてる岩本が。


また、


「今日、一緒に帰ろう?…まあ、ダメとは言わせないけど笑」


とも、その整った顔立ちの薄い唇から放たれる。


もちろん、俺に断る資格なんてないわけで。気づいたら目の前の「岩本照」の声をもっと聞きたいと思ってしまう自分がいる。



深澤辰哉、18歳。初めて、3次元の人間を推す(?)かもしれません。

















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