翌日の昼下がり 。
リビングの窓から差し込む陽の光は 、
昨日のイルミネーションとは違って 、
柔らかくて静かだった 。
私はソファに座り 、
軽く膝を抱えてぼんやりと外を眺める 。
昨日のクリスマスの光景が 、
頭の中でまだちらちらと残っている 。
ふわっちの声に 、思わず小さく笑った 。
手を差し伸べられる距離は昨日より近いけど 、
まだ自然に手を握り返すのは少し控えめだ 。
葛葉は隣で笑いながら 、
ソファの背もたれに肘をつく 。
昨日の特別な時間は確かに心を温めたけれど 、
今日は普段の生活に戻った感覚がある 。
ロレの声に 、私は少しだけ迷いながらも 、
ソファの端に移動する 。
自然に腕が背中に回される距離は
安心できるけど 、
少し自由が制限されてるな、と思う自分もいる 。
イブが笑いながら
ティーカップを手にして近づく 。
笑顔を見るとほっとするけれど 、
昨日の外出の特別感とは違い 、
これは日常のほんのり縛られた安心感だ 。
私は深く息をついて 、肩の力を抜く 。
頭の片隅では 、昨日の光と4人の存在感が
まだ残っていることを感じる 。
名残惜しくも 、外に出るのは昨日だけの特別 。
普段はない距離感を 、
心地よく感じつつ 、
少しだけ自分の自由が減った気もしていた 。
ふわっちの手がそっと伸びてきて 、
私は小さく頷く 。
手を握ると温かい 。安心できる 。
でも 、まだ完全に自由に動けるわけじゃない。
ソファの上で 、4人と肩を寄せ合う時間 。
昨日のクリスマスの余韻が少し残っていて 、
心地よくて 、ちょっとだけ息苦しい 。
「 これが 、私の日常なんだ 」
静かな午後の光の中で 、私はそう思った 。
守られている安心と 、
少し制限されている感覚の間で揺れる ____
お菓子を差し出されながら
肩越しに感じるぬくもり 、
真っ暗なテレビに反射して映る窓の柔らかな光 、
静かに流れる時計の音 。
それらがゆっくりと私の心に染み込んでいく 。
今日という午後は 、そんな微妙な日だった 。
こちらのコンテストにて
参加させていただきます ✋🏻













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!