数年前。俺とあなたの下の名前ちゃんは
最終選別で初めて会った。
鬼に襲われてる俺をあなたの下の名前ちゃんが救ってくれた。
優しく声をかけてくれた君は
女神のようで
戦い方がまるで氷の妖精みたいだった。
美しく、戦い方が華麗で。
俺は思わず見とれてしまった。
だけど最終選別の最終日、あなたの下の名前ちゃんが足を怪我したから
俺が最後までおんぶした。
少し恥ずかしかったし女の子をおんぶとか、
緊張で心臓破裂しそうだったけど、
なんとか持ち切って、
最終選別、終わりにあなたの下の名前ちゃんの師範らしき人へ会った。
それはそれはとても美しく、
あなたの下の名前ちゃんに似ている部分も
多少あった。
この二人が仲良くしてるの見ると
めっちゃ癒される。
そして俺らは別れた。
でも別れたけど
合同任務で会う時がおおくなって、
ほぼ毎日合同任務で俺はしあわせだった。
ある日。
森の中で顔を伏せて泣いているあなたの下の名前ちゃんが居た。
あなたの下の名前ちゃんは自分の過去を話してくれて、
泣いた理由を聞くと、
鬼舞辻無惨があなたの下の名前ちゃんの両親を殺して
幸せを自分の居場所が無くなったらしい。
それで師範である、
雪姫氷華さん?
が助けてくれて
最終選別まで沢山鍛えてくれてたそう。
でも先程、あなたの下の名前ちゃんの師範が
鬼舞辻無惨に連れ去らわれて
それで泣いていたそう。
俺はあなたの下の名前ちゃんのこと、
女の子だし当たり前に好きで
放っておけなかったから
慰めた。
気付いてたら俺があなたの下の名前ちゃんを抱き、
撫でながら慰めていた。
そしてその後は蝶屋敷でお世話になりながら
生活をしていた。
でも一緒に過ごしていくうちに
あなたの下の名前ちゃんへ
"本当の恋"をしていた様だ。
他の女の子とは違う何かを感じる。
今まで女の子全員にとりあえず
告白して、
結局振られてばっかだったけど
告白した女の子達にはあまり
どきどき?って言うものがしなかった。
でも
あなたの下の名前ちゃんと居ると、
不思議とどきどきして、
一緒に居ると楽しくて、嬉しくて、
つい、俺が守りたくなっちゃう。
その様な感じだ。
本気であなたの下の名前ちゃんのことが好き。
でも
気づいてたら俺は
冷たくしたくないのにあなたの下の名前ちゃんへ
冷たく接してしまう。
自分でもなんでだろうと思う。
可愛らしい笑顔で俺に言ってくるあなたの下の名前ちゃん。
ほんとは
そうなの?!やったー!
がんばろーね!
とか喜べるのに、何故か
とか、
冷たい言葉を発してしまう。
俺はこんなこと言いたいんじゃない、
もっとあなたの下の名前ちゃんへ優しくしたい、
なのになんで、
なんでそんな事も出来ないの?
あなたの下の名前ちゃんから
苦しい音がしている。
迷ってる音がしている。
悲しい音がしている。
そんなの分かってる。
分かってるけど
どうしても
どうしても、
こんな言葉しか言えない。
ほんとは行きたい気持ちでいっぱいなんだけど
自分に素直になれない。
悲しんでいる音がしている。
放っておけない。のに、
俺の身体が言う事聞かなくて
気付いてたらもう
あまり話さなくなっていた。
俺のせいだ、。こんなことなったのも。
"ごめんね。あなたの下の名前ちゃん"
𝐧𝐞𝐱𝐭…🧸𓈒 𓏸
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!