第84話

84(箸…? あ、栄光の架け橋か!)
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2024/06/10 22:22 更新
(なまえ)
あなた
え、てるとくん、こっちじゃないの?
 思わず、そんなことを訊いていた。
 だって、さっきも右に曲がったし、同じところを通っているような……
 気がする。多分だけど。
てるとくん
えぇ?
いや、こっちであってるはず……
(なまえ)
あなた
でも、もう何回も右曲がってない?
てるとくん
え、?
左じゃない?
(なまえ)
あなた
あれ、そうだっけ
てるとくん
(あなたの下の名前ちゃん、大丈夫かな……? 
 疲れるのかも)
 左右を間違えていたらしい。
 なんか恥ずかしい…… 、 、
 もう間違えたくないから、黙ってついて行こう。
(なまえ)
あなた
……
 それにしても、さっきまで旅館内を歩き回っていたのに、見たことない場所だ。
 なんていうか、その……
 凄く、綺麗。
 道があってるかあってないかっていう問題以前に、この道を通ることが出来て良かった、と思った。
 てるとくんは、どうなんだろう。
 もしかしたら、見慣れている風景なのかもしれないし、私みたいに、初めて見るかもしれない。
 気になって、隣を歩くてるとくんの方を見た。
てるとくん
 私の視線に気付いたのか、てるとくんも私の方に顔を向ける。
てるとくん
ど、どうしたの?
(なまえ)
あなた
え? あぁ……
 あからさまにじろじろと見ていたのか、私が黙っていることを不思議に感じたのか、少し、困ったように? 訊いてきた。
 「どうしたの?」と言われても、別にてるとくんの方を見たことに深い意味はないし、やましい気持ちで見ようと思ったわけでもない。
 少し思ったことといえば、やっぱりイケメンだなぁ、というくらいで。
(なまえ)
あなた
なんでもない。ただ、イケメンだなぁーって思っただけで
 少し笑いながら答えた。
 今、私、ちょっと変なことを言ったかもしれない。
 わかんないけど。
てるとくん
へっ、あ、そ、そう……なんだ、
 え、みたいな、へ、みたいな、不思議な声を出した。
 少し、動揺しているように見える。
 「イケメン」なんて言われ慣れてるかな、と思っていたから、どうして動揺しているのかわからなかった。
 それか、てるとくんは、普段「可愛い」って言われる側なのかもしれない。
 高校では1年生で1番年下だし、てるとくんって、かわいい系だし。
 と、自分の中で、よくわからない結論を付けた。
てるとくん
ここだよ、あなたの下の名前ちゃん達の部屋
(なまえ)
あなた
 さっきまで黙りこくっていたてるとくんが、口を開いた。
 え、と言う声を漏らして、てるとくんの視線の先に私の視線を向けると、そこには、私やのあの部屋の扉があった。
(なまえ)
あなた
いつの間に……? すごい!
てるとくんって、もしかして超能力者なの!?
髪の毛の色ピンクだし!
 いきなりついたので、私にバレないように瞬間移動でもしたのか、と思い、その勢いでてるとくんに訊いた。
てるとくん
え、えぇ?w
 何か面白いことでもあったのか、少し笑いながら私に訊き返してきた。
(なまえ)
あなた
ほら、斉木楠雄だよ!
てるとくん
ちょ、あなたの下の名前ちゃん!
モザイクかけて!
(なまえ)
あなた
え?
モザイクってどーやって出すの?
てるとくん
え、えっとー……
てるとくん
まぁいいや(良くはない)
(なまえ)
あなた
そっか!(?)

 ガチャ
(なまえ)
あなた
てるとくん



一ノ瀬 乃愛
一ノ瀬 乃愛
あれ
 扉の目の前でてるとくんと雑談していたら、それを不審に思ったのか、その部屋からのあが出てきた。
(なまえ)
あなた
あ、のあ
一ノ瀬 乃愛
一ノ瀬 乃愛
あなたの下の名前、帰ってたんだ!
おかえり~!
(なまえ)
あなた
ただいま~
一ノ瀬 乃愛
一ノ瀬 乃愛
美香があなたの下の名前とはぐれた~!って言ってて、心配したよ~
(なまえ)
あなた
心配かけてごめん!
一ノ瀬 乃愛
一ノ瀬 乃愛
別にあなたの下の名前が悪いわけじゃないから。
謝る必要ないって!
(なまえ)
あなた
そうかな、
一ノ瀬 乃愛
一ノ瀬 乃愛
うん。
それより、なんでてるとと一緒なの?
(なまえ)
あなた
え? えぇと……
 言われて、てるとくんの方を見る。
 そういえば、どうしてだっけ……?
てるとくん
あー、あの
てるとくん
あなたの下の名前ちゃんが迷子になってたらしくって、だから部屋まで案内してた……って感じ?
一ノ瀬 乃愛
一ノ瀬 乃愛
なるほど!
イチャついてたわけじゃないのか
てるとくん
えっ、な、なんで……
一ノ瀬 乃愛
一ノ瀬 乃愛
まーいーじゃん?
細かいことはさ!
てるとくん
うん……?
(なまえ)
あなた
なんか、2人の会話って面白い
一ノ瀬 乃愛
一ノ瀬 乃愛
えー、そー?
(なまえ)
あなた
なんか
一ノ瀬 乃愛
一ノ瀬 乃愛
へぇー
一ノ瀬 乃愛
一ノ瀬 乃愛
っま、とりあえず、部屋入って!
(なまえ)
あなた
あ、うん!
(なまえ)
あなた
てるとくん、
案内してくれてありがと!(*^ ^*)
てるとくん
う、うん……
一ノ瀬 乃愛
一ノ瀬 乃愛
笑顔かわい~!
(なまえ)
あなた
一ノ瀬 乃愛
一ノ瀬 乃愛
よし、じゃー戻るよ!
じゃーな、てると~
てるとくん
うん、じゃあね
 軽く手を振って別れてから、私とのあは部屋に入った。
主だよん
主だよん
やばい
主だよん
主だよん
てるとくんにあなたの下の名前ちゃんのこと呼び捨てで呼ばせようと思ってたのに、タイミング逃した
主だよん
主だよん
ごめん!
主だよん
主だよん
バイバーイ!

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