BGM 無間の鐘〜Infinite Nightmere(ダブルスポイラー)
今日は夏休み初日。私は長野の博麗神社に訪れていた。今は鳥居の目の前にいる。私は鳥居を潜り、境内に入った。
そう思いながら、境内を探索することにした。その時、急に突風が吹いた。帽子が飛ばされそうになり、慌てて手で抑えた。風が収まり、前を見た。すると、さっきまでは居なかったはずだが、神社の縁側に金髪の少女が居る。
いや、違う。メリーじゃない。黒服の着た魔法使いのような格好をした少女が1人、縁側に座っていた。神社に魔法使い…なんなんだろう、この人。
金髪のその人は黙っている。
その人はさっと立ち上がり、私の胸ぐらを掴んだ。
私はびっくりして何も喋れなかった。ただただ固まっていた。そんな私の状態を見て、その人はハッとした。ぱっと手を離し、1歩、1歩と後ろに下がった。
私は驚いたままだが、咄嗟に言った。
その後、少しだけ私達には静寂が訪れた。
メリーの名前を聞かれ、言っていいものかと悩んだが、胸ぐらを掴まれたし、何かこの人には気にしているものがあるんじゃないかと思って言った。
そう言った瞬間、その人は慌てて謝った。
急に人違いと言われ、驚いた。どういうこと?
頭を下げたまま言うその人を見て、少し怒りを感じた。なのに、何故か許そうとする自分がいた。
私はそう言ったが、自分の名を名乗るのを忘れていることに気づいた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。