次の日の朝、私の部屋にジタバタと向かってくる音が聞こえた
私はそんな事を気にせず2回目の眠りにつこうとしていた
バンッ
豪快に扉を開け、その音で完全に目が覚める
確かに、この前また遊ぶと約束はした。
けど、早くて6時か7時頃にして欲しい
だが、子供達のお願いを叶えないわけには行かない
そう言い、目をこすりながら体を起こす
私の魔法を使い何時も遊んでいる
私の魔法は何にでも生命を宿す事ができるというものだから、
例えばボールを使い、私の魔法をかければ、勝手に
動き出すので誰が1番最初に捕まえられるかなど
という遊び方をしている
いつもと同じだと退屈だし、、
そう言うと、2人の目が輝く
私が歩きだすと、右手をレイン君が握り、左手をフィン君が握る
私がそう言うと、フィン君はレッゴーと左手を上に突き出し、レイン君はだんまりしているけど、
手をグーにしてしっかりと突き出している
そんな風にからかいながらシュークリームを買っていると、大勢の子供の声が聞こえた
「あ!あなたの下の名前 カタカナさんだ!」
「今日は何してるの~?」
「僕も遊びたい!」
この子達は色々な家の子達で私を見つけてここに集まったのだろう
「ずるい!」
「独り占めすんなよ!」
そうやって笑いかけると少し間を開けて渋々返事をした
「やった!じゃあ競争ね!」
「よーいどん!」
「ずるい!!」
もう少しでこの風景も見れなくなるのか、、、
少し、否、結構悲しい
でもまだ、こんな平和が続いて欲しいから、
その為に私が危険の火種になったら駄目なんだ
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2人は何のことかわからず、首を傾げる
そうなんだ。
というかの用に真剣そうに店長さん見つめる
その時、頭を撃たれたようなそんな衝撃がした
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。