明日からまた仕事が始まる。
「久しぶりの仕事で腕がなるわー」
「ねぇーあなたあんな扱いされたのにまだその仕事続けるの?」
「考え直しなよー!」
隣で友達が騒いでるのも理解が出来ないわけではない。
私が前に勤めていた事務所は、私が要らなくなったからってリストラをしてきた。
私が育てた子達が売れるようになったから私なんて要らないのだ。
でも、私は私を必要とされる所に行くだけなの。
売れる存在にする。
次の子達も…
必ず…
「あなた起きなさいよ!!」
「仕事なんでしょー!」
友達の声にはっと起き時計を見る。
「7時~?」
「ヤバイヤバイ」
「遅刻するよー」
急いで準備をする (バタバタ)
スープを一気飲みして、おにぎりを片手に、
「いってきまーす!!」
と叫び家を出て走る。
坂を下り曲がり角を曲がろうとすると、
(ドッカン)
??
「痛ってー」
「うわー」
「ごめんなさい!大丈夫ですか?」
??
💭「チッ!」
「ちゃんと前見てろよ!」
「はぁー?」
「私だけが悪いの?」
「あっ!バス!急がなきゃ」
バス停まで走った
なんとか間に合い、事務所にも時間通り着いた。
「はいー!皆~集合!」
「今日から皆の新しいマネージャーになる人がいます。」
「ほら、挨拶して!」
「はいっ!」
「初めまして!私はあなたです。よろしくお願いします!」 (ペコリ)
顔をあげると朝のぶつかった人と目が合った!!
こちらを睨んでいるため、
心の声
「うわーこっわっ!」
ニコッと笑った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。