その後もフロイドの勉強会はちょくちょく
続き 、 いよいよテスト当日。
俺はフロイドのおかけで
スラスラ解きまくっていた。
テストの終わりを告げるチャイムが鳴り、
ぐーっと伸びをする俺。
隣に座ってそう聞いてくるラギーくんに
満面の笑みと特大ピースをかます。
いやぁフロイドゼミ様々だわ〜〜
アーシェングロットくんのノートよりいいかもしれない。
そんな雑談をしていたが、
俺は時計を見て少し焦った。
俺はちゃっちゃと荷物を纏め、
教室から飛び出した。
確か特徴は短い金髪にそばかす ……
少し焼けた肌 ……
俺は1歩1歩そいつに近づいていく。
そしてそのままポン、と肩に手を置くと
ビクっと肩が揺れた。
どうやら彼で当たりのようだ 。
笑顔で話しかけると、彼は安堵した様子だ。
ごめんね、 これからその顔をまた青ざめさせなきゃ
いけないんだけどさ。
『 彼借りてくね〜 』 とだけ
彼の友人に言ってオクタヴィネルの鏡に
入っていく。
まんまと引っかかっちゃって ……
俺でも疑わないと駄目だと思うんだけどなぁ。
寮に入って廊下を歩けば、
彼は不安気にそう言ってきた。
俺がそれだけ答えると、彼は
またほっと息をつく。
が、数秒後には青ざめた。
怯えて俺に話しかけるが、
勿論俺は無視を決め込んだ。
大きなドアを開ければ、
そこに広がるのはモストロラウンジ。
そして其処にいたのは
アーシェングロットくんにジェイドくん。
それに寝ているフロイド。
座っているアーシェングロットくんに
呼びかければ、いつも通りの胡散臭い猫かぶりが
始まった。
彼の額には、びっしょりと汗が滴っている。
その焦った顔のまま、
ラウンジの席に腰を下ろした。
その数分後、ラウンジ中に響いた悲鳴を
俺は聞かなかったことにした。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!