サァァァ…
チュンチュン…
頬をつねる。痛みはある。
あたりを見回す。見える限り森、森、森。俺の暮らす東京ではビルばっかりだったからすごく新鮮だ。
シュタッ……
人の気配がする
なんだこのサラスト野郎。気味が悪いほどのつくり笑顔
サラスト野郎の顔が少し歪む
何も知らない未知の場所に来たからにはついていくのが懸命な判断なのだろう。
よろしくする気はないってか?
その場にいる俺を除いた6人の顔が一斉に暗くなった
うおぉ〜こいつら徹底してるわ
俺の前に中在家長次、潮江文次郎。右隣に食満留三郎。左隣に七松小平太。後に善法寺伊作、立花仙蔵。
全方位囲んでやがる
突如として曲者っぽいやつが現れた。どうやら『天女』すなわち俺を狙ってるらしい。まぁ俺が天女なんてありえないが
ヒュッ
こいつが苦無(?)のような物を曲者の首にあてる。あくまで別に自分から助けたくて助けたわけではないことを強調するような台詞を吐きながら。
だが曲者はそんな七松をものともせず俺の方に向かってくる
誰も動かない。俺が死んでもこいつらは問題ないのだろう。
俺は曲者に1発蹴りを入れた。
曲者はその場に倒れる。
前世で空手黒帯の俺を舐めちゃいけねぇ
一応前世では運動神経が唯一の取柄だったのだからな
おおー
サラスト野郎は気に食わねぇご様子だ
てか今の七松の発言からして
俺の前にも『天女』と呼ばれる人間がいてそいつらはいけ好かない行動をした。
的な感じか、、
推測するに俺は前天女のせいでこいつらからいい印象を得られていないと、、
俺の前世で夢見た生活は今世でも送ることは難しいようだ
忍術学園…
部屋に入る。部屋には大勢のさっきを放ちながらも礼儀正しい姿勢で座る忍び装束を着た大人。更には犬(?)。そして真ん中に小さなそれでいて大きな力を感じるおじいさんが座っていた。
そのおじいさんが学園長先生という方なのだろう
わざと1人称を強調した。
俺は男だ
字面からして天女ということは女を指す言葉なのだろう
何だこのジジイ上から目線でムカつくがここは黙っておこう
まわりの大人、立花の顔が少しだけ歪んだ。
どうやら幸福をもたらすものというのはどうも公認なものではないらしい。
そして天に還す。遠回しに殺すって言ってないかこのジジイ
シュタッ
薄紫の忍び装束を着た人間が5人出てきた。
尚殺気はまだ消していない。
いやそれもうもはや手伝いをという名の監視だろ
今なんか言いかけたな!?
興味ないけど
俺は『土井先生』と呼ばれる殺気まみれの男についていった。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。