第2話

変わりに。
417
2022/04/24 03:58
志麻side
義父が酒を飲みながらテレビで競馬を見ている。
義父
そうだそこだよ!内側からだよ!内側!
よーしよしよしよし!
どうやら今日は勝てそうみたいだ。
随分と機嫌がよく見える。


今なら、話してもいいかもしれない。
志麻
お義父さん、あの、話があるんだけど…
義父
あ? 
ちょっと待ってろ今いいとこなんだから…
義父が食い入るようにテレビを見つめる。

しかし最後の最後でスピードを落として負けてしまった。
義父
あ゛ーーーーッ!くそ!なんであんなとこで負けんだよ!!!!
バン!と机を叩く義父にビクリと肩をふるわせる。
義父
はあ…で?なんだよ。
志麻
え…あぁ、えっと…
どうしよう、今言える状況じゃない…
義父
さっさと言えよめんどくせぇな。
志麻
そ…の…
俺は覚悟を決めて義父を見た。
志麻
俺、だけじゃ…お金払えない…から、ね?
お義父さん…も、えっと、働いて、欲しい…なって…
そっと義父を見ると…
志麻
やあッ!!!!
義父に思いっきり突き飛ばされ、積み重なっていた雑誌に突っ込んだ。
義父
てめぇ何いってんだ?あ?
志麻
あ…カヒュ、ごえ…な、ざッ…
ギリギリと首を絞められて息が苦しい。
義父
ふざけてんじゃねえぞガキが。
置いてやってるだけありがたく思えよ。クソが。
そのまま首をつかまれてまた投げ飛ばされた。
志麻
ッは、ッはァ…ッ
衝撃でズボンが破れ、俺の足が見える。
義父
…!
その時、義父の目の色が変わったことに、俺は気づかなかった。
義父
おい志麻。
志麻
はい…
義父がドカッ、と座るとニヤリと笑った。
義父
そうだな…よし、じゃあこうしよう。
俺がビール1本飲み終えたら、服を1枚脱いでいく。俺が先に潰れたら俺の負け、お前が脱ぐものがなくなったらお前の負けや。
どうだ?
逆らえるはずなく、俺はしぶしぶ従うことにした。
義父
よし、まず1本目だ。
義父が勢いよくビールを飲んだ。
義父
ふう…ほら早く。
志麻
ん…
上着を脱いで床に投げた。
その後も義父はどんどん缶ビールを飲んでは俺に服を脱ぐことを強要した。

早く潰れて欲しい…だが義父は酒にはとても強い。
なかなか潰れないのだ。
義父
ぷはぁ…おぉい志麻ぁ?さっさと脱げよおッ、あと何枚だあ?2枚だなあ?
志麻
ッ…
俺の肌を守ってるのはシャツとパンツだけだ。
義父
よし…ほら、シャツ脱げよお!
志麻
ッ…ッ…はい、
シャツを脱ぎ捨てると痣だらけの肌が露になる。
義父
よし、次の酒だ…ひひ、それで最後だな。
勢いよく缶ビールを飲み干してから缶を俺に投げつける。
義父
ほら、最後だぞ!?脱げよお!
志麻
は…い…
パンツをおそるおそる脱いで床に置く。
必死に腕で体を隠す。
義父
おい隠すなよお…
義父が俺の肌を触る。
志麻
や…やめ…
義父
後ろ向いて尻突き出せ。
志麻
え…ッ、なん、で…?
義父
は?何出来ないの?
志麻
い…いえ…やり、ます…
言われるがまま俺は床に上半身だけ寝そべって、腰をあげた。
志麻
あの…どうすれば…
義父
そのままでいろよ。
不安を抱えながらその格好を保っていると、
志麻
ひゃあッ!?
なにか冷たいヌルヌルしたものを尻にかけられた。
それがローションだと気づくまで時間はかからなかった。
義父
いい声出すじゃねぇか
志麻
やぁッ、何ッ、お義父さんッ…!
義父がローションを指に絡ませ、俺の後孔に指を2本一気に入れられた。。
志麻
いや、あ〜ッ!
義父
腰落とすなよ
ぐちゅぐちゅと後ろを犯され気分は最悪なはずなのに、奥へ奥へと指を欲してしまい腰がうごく。
志麻
あッ、ぁあッ、な、なんかくる!いっちゃ、イっちゃうッ…!
俺のモノから白濁とした液体が飛び出した。
義父
指だけで達せるのか〜、お前才能あるよ志麻。
志麻
も、…ッ!おがし、くな、るぅッ!
ゆび、とめてぇ!
義父
ほらもう一本指増やしてやっからな。
三本指が俺の中でバラバラに動かされ、前立腺を擦りあげる。
志麻
ひゃ、あぁッんッ!
そして再び液を吐き出した。
義父
よしよしいいぞ志麻。次は…
ピーンポーン
義父
あ?
クソ、あいつか…
志麻
…?
義父
…(ニヤッ)
おい志麻、お前これケツにぶち込んでろ。
絶対バレんなよ。
志麻
んぇ…?んぎぃ!?
何?なんか…太いの、入ってきた…ッ?
義父
バレたら、容赦ないからな。
ほら早く出ろよ。
志麻
…は、い
フラフラとした足取りで玄関に向かった。
志麻
あ…こん、にちは。
センラ
こんにちは。
志麻
ど…ぞ、上がってください。
センラ
はい、…大丈夫ですか?声が震えてますよ。
黄百合さんが俺を見る。
志麻
え…あ、はい。大丈夫で、す。
悟られぬように精一杯笑顔を作った。
センラ
なら、いいんですけど。
黄百合さんを家にあげて、俺はお茶の準備を始めた。
センラ
お支払いは…
義父
まだ無理だな
何十回聞いたか分からないやり取り。
義父もそろそろ怖いおじさん達につれていかれるんじゃないだろうか。
カチカチカチ
志麻
ひゃぅんッ!
後孔に入ってたディルドが動く。
義父
うるせぇな志麻。なんだよ。
志麻
あ…えと…ごめ、なさッ…
変に高い、女の人みたいな声が出てしまい、それを何も知らない黄百合さんに聞かれたことがとても恥ずかしかった。
志麻
ぅう…
お盆にお茶をのせて、座卓に向かう。
志麻
ど…ぞ、
センラ
どうも。
お茶を置いて立ち上がった時、
志麻
ひゃッ!あッ、ぁああッん!
さらに強い振動で、俺は膝から崩れ落ちた。
義父
おい何してんだよ。
志麻
やッ、ぁあんッ、もぅ無理れすぅッ♡
あッ、あッ、イクのの、とまらにゃい〜〜〜♡♡
止まらない快楽に、俺はビクビクと欲を吐き出し続けた。

ズボンにシミができ始める。
義父
へっ、やっぱりエロいなぁ〜、お前!
志麻
あッ、ぁあッ、(ビクビク)
義父
おい黄百合さんよお!こいつどうだよ?いいだろ?
義父が俺のズボンとパンツを下ろして尻を黄百合さんの方へ向けられた。
俺の後孔に突き立てられたディルドがブルブルと揺れる。
志麻
やぁッ、み、ないでッ…黄百合さ…ッ!
ポロポロと涙を零しながら首を横に振る。
義父
どうだよ?え?
だが義父は容赦ない。酔ってるから尚更かもしれないが。
センラ
…そうですね。
ツーと俺の尻の輪郭を指でなぞられる。
志麻
ひッ…
センラ
失礼しますね。
黄百合さんの顔が俺の顔のそばにあるのがわかる。
センラ
そのままにしててください。
志麻
ふぇ…?
センラ
月崎様。借金の事なんですが…ご子息におまかせすることもできますが、如何しますか?
義父
は?
センラ
簡単にご説明しますと、彼のこの体で、借金の金額分働いてもらう、ということです。
義父
んな事出来んのかよッ!
なんでもっと早く言わないんだよ!
義父が嬉しそうに黄百合さんに言う。
義父
へへへ…志麻、俺の代わりに借金返してくれよな〜
志麻
え…お義父…さん…?
義父
黄百合さん、こいつやるよ。頼むぜ。
センラ
お預かり致します。
チュポン

黄百合さんによって後孔からディルドが抜かれた。
呆然と座る俺の目線に合わせ、義父が言った。
義父
俺のために金、稼いできてくれよな。
良かったな、お前のその体で稼げんだから。
目から涙が溢れた。

こんな奴でも、一緒に暮らしていた家族だった。
家族に見捨てられて、体で稼げと言われて、もう…ボロボロだ。
義父
連れてってくれよ。
センラ
はい。
さ、行きましょう。
黄百合さんが俺の体に上着をかけてくれ、そのまま立たせてくれた。
志麻
お…義父、さん…
義父
じゃあな。
満面の笑みでこちらに手を振る義父。
家を出て、黄百合さんの車に乗り込むと、黄百合さんが俺に向き直った。
センラ
おかしい、とは思わなかったんですか?
志麻
何がですか。
センラ
普通の家庭と違う、とか。
志麻
…思いますよ。当たり前じゃないですか。
センラ
ならどうして…
志麻
逆らわなかったか、って?
そんなの決まってるじゃないですか。怖いからですよ。
怖かったんだ。
あの目が、声が、手が、全て。
センラ
それはあたりまえです。
私が聞きたいのはそこじゃない。
志麻
じゃあ、なんですか?
センラ
馬鹿みたいだ、とは思わなかったんですか?
志麻
…は?
センラ
あんなクズみたいな親に、自分の人生を握られて、従わされて、馬鹿みたいだと、なぜ思わないんですか。
志麻
ば…か、みたい…?
あぁ…そうだ。
馬鹿みたいじゃないか。

どうして…今まであんなに尽くしてきたのだろう。
センラ
ま、お金は稼いでもらいますよ。
その綺麗な体で、ね?
黄百合さんが俺の首をツー、と指でなぞった。
志麻
んひッ…
センラ
名前、なんでしたっけ。
志麻
志麻です。
センラ
志麻様。
これより、お義父上に変わりまして、こちらのお支払いをお願い致します。
黄百合さんが俺に紙を差し出した。

そこには義父の借金の金額。
センラ
返るまで、終わらせませんからね。
志麻
覚悟は、できています。




これが、地獄の始まりだったんだ。

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