それから私が会いたいと願っていたお姉さんと会えたのは数日後のことだった
相変わらず善逸くんは怪我したりしなかったり
その日は善逸くんの姿は無くお姉さんが甘味処に訪れていた
聞き馴染みのある声に顔を上げるとずっと会いたかったお姉さんだった
衝動に駆られ蜜璃ちゃんに飛びつく
心配そうに蜜璃ちゃんを見つめる
一人っ子の私にとって蜜璃ちゃんは姉の様な存在の人だった
太陽みたいに明るい笑顔を私に向けてくれる
そういえば蜜璃ちゃんのお仕事聞いたことなかったや
店の中から沢山の桜餅を出しながらそう問いかける
そういえば善逸くんと格好が似てる、?
少し考え込んだ後可愛い笑みでそう答える
なんだかやっぱり何か似てる
蜜璃ちゃんと笑顔で指切りをする
時々蜜璃ちゃんと一緒に訪れるお兄さんの姿が見えないことに気づいて聞いてみる
もちろん毎回一緒とまでは行かないけど最近は一緒だったからふと気になったのだ
伊黒さんの名前を呼ぶ蜜璃ちゃんはみるみる顔を赤らめていた
好きなんだろうなぁ〜…
少し寂しげに答える蜜璃ちゃんを見て恋って楽しそうだなって思ってしまう
話題を逸らそうとする蜜璃ちゃんを見ながらふと相談したかったことを思い出す
それから私は善逸くんの怪我や雀の話しをした
何かを察したのか蜜璃ちゃんは話を聞くために閉ざしていた方をゆっくり開く
急にワタワタしだす蜜璃ちゃんを不思議そうに見つめながら安心する
一瞬ドキリとした表情をした様に見えた蜜璃ちゃんは満面の笑みで
なんて安心させてくれる
本当に優しくて可愛いお姉さん
蜜璃ちゃんが伊黒さんと結ばれたら良いのにな
いつのまにか大量にあった桜餅を全て平らげた蜜璃ちゃんが
なんて少し寂しげに言う
私も寂しくなって蜜璃ちゃんに抱きつきながら問いかける
本当はまだ話したいけど…ワガママは言っちゃダメだ
私を優しく抱きしめて撫でてくれる蜜璃ちゃんにすごく安心する
本当にお姉ちゃんみたいで大好きなんだよね
少し揶揄うと蜜璃ちゃんは顔を赤らめて頷いた
最後に私をギュッと抱きしめると蜜璃ちゃんは何処かへと向かっていった
蜜璃ちゃんに悩みを聞いてもらえた私は心が軽くなった気がした














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!