第70話

笑顔が、好きになれた日
569
2026/01/15 10:57 更新


サーティワンの前に並んで、ガラスケースの中を一緒にのぞき込む。



あなた
(...美味しそう...)






どれも美味しそうで、なかなか決められない。





omori
omori
迷うね...




あなた
は、はい……全部おいしそうで…




あなた
(うーん....)





あなた
(よし!これにしよう...!)




















店員
お待たせしました!




あなた
ありがとうございます...!







アイスを受け取って、空いてる席に並んで座る。














omori
omori
じゃあ、食べるか




あなた
はい...!






スプーンを入れた瞬間、ちょっと緊張して、味が分からなくなりそうになるけど美味しい。







そのとき、突然






omori
omori
…おいしい?





あなた
え...!?えっと...



びっくりして、慌てて先輩の方を見て、








あなた
は、はい……! すごく……おいしいです☺️








って、つい笑顔になってしまう。


















omori
omori
...//







大森先輩が、急に視線をそらして、耳まで真っ赤になる。
あなた







あなた
あ、あの... どうしたんですか……?





って聞くと、
先輩はしばらく黙ってから、ぼそっと、






omori
omori
 ……いや、その……今の、反則...//











あなた
えっ....//









omori
omori
これから、俺以外にそういう顔絶対しないでね






あなた
(顔...//!?さっき笑った顔のこと...!?)







そう言われて顔が熱くなる。



omori
omori
分かった?(圧)






あなた
あ、はい...!!




あなた
分かりました...!










自分の笑顔に自信がなかった私だったが、大森先輩のおかげで好きになれた気がした。
















omori
omori
で、結局何味にしたの?





あなた
えっと、ポッピングシャワーです






omori
omori
あ、なんかパチパチいうやつか






あなた
はい...!そうです






あなた
……あの、大森先輩は何にしたんですか?




勇気を出して聞く。





omori
omori
俺? ヨーグルト味





あなた
(ヨーグルト好きなのかな...?)






あなた
美味しそうですね...!






omori
omori
でしょ
 





あなた
そういえば、私まだ大森先輩の好きなものあんまり知らなくて...










omori
omori
そっか









omori
omori
......じゃあ、これ食べてみる?






omori
omori
俺、これめっちゃ好きだから







って、自分のアイスを差し出してきた。





あなた
え......?



一瞬、意味が分からなくて固まる。






あなた
(え、これって……先輩のアイス……?)




視線がアイスと先輩の顔を行ったり来たりして、どうしていいか分からなくなる。





あなた
い、いいんですか……?




って聞いたら、






omori
omori
うん。ここ、まだ口つけてないから







あなた
(そ、そういう問題……?)







ドキドキしすぎて返事が遅れてると、ちょうどそのとき——






20代前半くらいの若いカップルが隣に座ってきた。





カップル女
え〜、アイス1個だけ♡〜?





カップル男
二人で食べればいいじゃ〜ん♡





カップル男
間接キス〜♡







あなた
(...か、かんせつ....き、キス....//)







あなた
...//










一気に顔が熱くなって、先輩の方を見ると、先輩も完全に固まってる。






あなた
...//





omori
omori
...//





一瞬、変な沈黙





omori
omori
……あ、いや、別に無理にじゃなくて...//






って言うけど、さっきよりちょっと耳が赤い。






心臓がうるさくて、でも断るのも変な気がして、




あなた
……じゃ、じゃあ……少しだけもらいます...//





と言って、そっとスプーンを伸ばし口に入れた。











あなた
(ヨーグルトだ...美味しい....)




あなた
...美味しいです...!



思わず目を見開いたまま言うと、





omori
omori
よかった☺️



って、先輩がほっとしたみたいに笑う。






その顔見てたら、さっきまでの緊張が少しだけほどけてきて……でも今度は、別のドキドキが来る。













あなた
....あ、あの...//








あなた
 ……よかったら、私のも……どうぞ...//




言い終わった瞬間、恥ずかしくて視線が下に落ちる。





omori
omori
え?……いいの?







って聞いてきて、私がこくんってうなずくと先輩が私のアイスを食べた。






もちろん口つけてないところだからね






omori
omori
なにこれ、普通に美味しいんだけど





omori
omori
……口ん中めっちゃパチパチいってるわ







って、ちょっと驚いた顔で言うから、思わず私までびっくりしてしまう





あなた
そ、そうなんです……ポッピングシャワーなので……






omori
omori
むっちゃうまい




あなた
よかったです☺️






って言われて、なんだか私まで嬉しくなってしまう。





omori
omori
あ、待って、またパチパチきた







って大森先輩がちょっと困った顔で言うから、
思わず――




あなた
笑笑☺️






omori
omori
….//






自分でもびっくりするくらい、素で笑ってて、
慌てて口元押さえる。






あなた
ご、ごめんなさい……//つい……





すると先輩が、少しだけむっとした顔で、





omori
omori
だから言ったじゃん。





omori
omori
俺以外にそんな可愛い顔しないでって





あなた
(....か、可愛い...//!?)





あなた
(自分の笑顔可愛いと思ったことなんて一度もないのに)






omori
omori
聞いてんの?




何故か少し怒り気味に言われた。





あなた
は、はい...!分かりました...//





omori
omori
えらいね ポンポン






あなた
...//






あなた
(あ、頭ポンポンされた...//)






というか、Sなのでは?







あなた
(……付き合ってるのに... なんでこんなに緊張するんだろ……)






アイスが少しずつ溶けていくみたいに、
胸の中も、じんわりあったかくなっていった。






少し長めになってしまいました🙇‍♀️
今回の話はかなりキュン多めに入れたのですが、どうでしたか?是非コメントお願いします!!

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