今謎に駄々を捏ねているのはうちの自称天才ぴよぴよ最年少りうら。
最近反抗期なのか全く俺の言う事を聞いてくれなくて困っている。………正直そんな所も可愛いんだけど。
それにしても何時もは乗り気じゃないビジネスBLを自分がやりたいだなんて言い始めるから何かと思えば攻めがやりたいだけかよコイツ。
まありうらも男の子だもんね、受けばっかじゃなくて攻めの一つや二つやりたい年頃か。
少し寂しげな表情で俺を見詰めるりうら。
正直俺はこういうコイツの表情に弱い、それを知ってかりうらは更に距離を詰め気付けば何時の間にか俺は壁へと追い詰められて冷や汗をかいた。
ハッキリ言って最年少のこんな可愛いりうらに攻められるのは嫌だ……!
人の部屋の扉を豪快に開けて入って来たのは最近面倒臭さが上がったぽえぽえお兄さんいふ。
片手に酒を持って現れたテンション高めのまろは俺の顔を見るなりみるみる一変真っ青な表情へと移り変わったと同時に持っていた酒をその場で落とした。
りうらは何を思ったのか俺の腰を柔く撫で始める。
突然の行為で思わず何時もより高い声と跳ねる肩の様子にりうらとまろは目を丸くして俺を見た。
気付けばあんなに密着していたりうらは俺をドン引きするような瞳で見遣りつつ距離を取り、反対にまろは俺に抱き着けば頬を擦り寄せた。
訳の分からない事を言い出したまろはひたすら俺の腰を撫でる。
最初こそは何とも思って無かったが段々とその手付きに身体が少しずつむず痒いのか反応してしまう事が己でも分かり始めた。
俺の反応に満足したのかニタリ、何とも腹立つ笑みを浮かべるまろの頭を叩いたのは我らの兄貴、悠佑だった。
俺の頭を柔く撫でる手付きが心地良い。
こういう時頼りになるのはやっぱり兄貴だなあ…思わずその手に擦り寄ればまろはその様子を見ては不満気に頬を風船の様に膨らませた。
赤組とないふも好きだけど兄貴とまろさんのあにきっずな所も好きです。٩( 'ω' )و
※ 自己満足なので続かないよ!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。