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第4話

愛され桃色 02
1,029
2023/06/23 13:43
初兎
って事で僕がないこハウスにキターーーーーー!!!ぶいーーーーーん!!!!
ないこ
今すぐ帰れ
突然来たと思えば部屋を走り回る初兎ちゃんはマジで煩い。

ぶいーんじゃねえよ、子供か。…しょにだは子供組だったなそういや。
初兎
えーどうせ暇やしええやん。とりまマリカでもする?
ないこ
やらない、初兎ちゃんがやりたいだけでしょそれ
初兎
今日もないちゃんは可愛ええな
ないこ
さては話が通じないタイプか…流石馬鹿兎
初兎
あ?誰が馬鹿やねん。馬鹿って言った方が馬鹿なんですー
ないこ
( うっっっっざ!!! )
初兎
あれそういやいむくんは?
ないこ
ほとけっち?来てないけど
初兎
…可笑しいな、今日は一緒にないこハウスを荒らすって約束したのに
しれっととんでもない事を抜かす初兎ちゃん。

前から思ってたんだけどコイツら俺の家を何だと思ってんの?
ないこ
言っとくけど俺にも我慢の限界ってもんが、
初兎
いむくん大丈夫かなあ…何も無きゃいいけど
ないこ
……………ちょっとほとけっちに連絡してみるわ
初兎
( ホンマ単純というか可愛いというか…騙されやすい性格してんなあ )
俺は端末を出せば " ほとけ " そう書いてある箇所を押した。
─────── プルルルルル 、
暫く鳴らすも出る気配が無い。
ないこ
( ほん、とに何かあったんじゃ…? )
ないこ
お、俺ちょっと探してくる!
初兎
え!?いやどうせいむくんの事やからそこら辺に、
-hotoke-
ん〜……なあに、騒がしいなあ
初兎
あ、いむくん
ないこ
ほとけっち!おま、何処行ってたんだよ…!心配したんだぞ!?
-hotoke-
心配したも何も僕ずっとないちゃんちにいたよ?
ないこ
え……
初兎
あ、やっぱ?因みに何処におったん?
-hotoke-
えっとね、ないちゃんの部屋のベッド!匂いを堪能しようかと思ったらあまりにも心地良くて寝ちゃった
えへへと照れ臭そうに可愛く笑うほとけっちだが正直全く可愛くない。

人のベッドで何勝手に寝てんだよコイツは本当に…でもそんなほとけっちは憎めないタイプである。

俺は仕方ないと溜め息をひとつ吐けば渋々と許すも彼はそうもいかない見たいだ。
初兎
……ないちゃんのベッドで匂いを堪能してた?
-hotoke-
 え、あ……はい
初兎
なにおめえ羨ましい事してんだぁあああああ!!!
ないこ
ええええっそこ!?そこなの!?
-hotoke-
ふふん、羨ましいでしょ?ないちゃんの匂い最高だったもん
初兎
うぐぐ、
呻き声の様なものをあげると初兎ちゃんは何を思ったのが無言で立ち上がった。

…………とても嫌な予感がする。
ないこ
……初兎ちゃん何処に行くの?
初兎
……ないちゃんの部屋(ベッド)
ないこ
待て待て待て。それを聞いて俺が黙って通すと思うか?
初兎
ッ、離せ!!!!僕だってないちゃんの匂いを嗅いで布団をスリスリしたいんだ!!!!
ないこ
いや発想キモすぎな!!!??そんな事言われてはいそうですかって言える筈無いやろーが!!!
俺の部屋に行こうとする初兎ちゃんの腕を掴めば行かせまいと強く腕を引っ張る。

何コイツら思春期!?変態なの!?
-hotoke-
もー初兎さんってばーないちゃんが困ってるじゃん
ないこ
元はと言えばお前の所為な!?
初兎
そーだそーだ、ないちゃんは僕のなんだぞ
ないこ
誰もそんな事言ってねえよ、馬鹿兎
-hotoke-
ぷぷッ、怒られてやんのー!
ないこ
お前も許してないからね、あほとけ
-hotoke-
いふくんみたいな事言わないでよ〜〜!!
はあ……いむしょーほんとうるせえな……

揉める彼等を見て呆れるも自然と緩む口許はどうやら俺も満更でもないらしい。
初兎
…あれ、ないちゃんなんか楽しい事でもあったん?
ないこ
へ?
-hotoke-
ほんとだー頬ゆるゆるじゃん
ないこ
あー……それは、その、アレだよ…
不思議そうに此方を見ては小首傾げる二人。

こういう時だけ子供らしさ出すのほんと狡くね…!?
ないこ
だから、二人が……居て、…た、楽しいなって……
初兎
……………
-hotoke-
………………
ないこ
ッ、〜〜〜〜〜も、もういいだろ!!満足したのなら早く帰…っ
初兎
帰る訳無いやろ?
-hotoke-
こーんな可愛いないちゃん見たら尚更ねえ…?
可愛くない、そう言おうと瞬間に目の前に何故か初兎ちゃんの顔。

状況を理解するのにそう時間は掛からなかった。
ないこ
う、わ……!?えっ、ちょ、これどんな状況!?
初兎
うーん、僕に壁ドンされてないちゃんが照れてる?
ないこ
いちいち言わんでいいっ!!!しかもそんな事聞いてねえ!!
-hotoke-
あーーー初兎ちゃん狡い!!僕もないちゃんに壁ドンしたい!!
そう言うと無理矢理中へと入ってこようとするほとけっち。

いや…近い近い近い!!マジでコイツらなんか距離感近いんだって!!こんなの見られたら勘違いされ、
りうら
ないくーーーん!今日はないくん以外の大人組が用事あるって聞いたから誰も居ないと思って来ちゃっ…た……?
ないこ
あ……りう、ら……
初兎
やほーりうちゃん
-hotoke-
あ゛ー……やばい、ないちゃんいい匂いする…
ないこ
っ、ほと…けっち、だから匂い嗅ぐのやめ……っン
首筋に顔を寄せるほとけっちが擽ったく思わず小さな声が漏れる。

俺が変な声を漏らす事によって辺りが静まり返るのはお決まりである。
ないこ
………いや待て。何この謎展開!?
初兎
ないちゃんえっろ……
-hotoke-
理性切れそう
りうら
ほとけっちマジでキモイからやめて。あとないくん離して
りうらはそう言うと俺の腕を掴むとそのまま俺を抱き寄せた。

ふわり、鼻につくりうらの匂い。

俺の好きな匂いだ。

無意識に俺は彼へと顔を擦り寄せる。
ないこ
ん……いむの気持ちちょっと分かった気がする、
りうら
あの〜……ない、くん…?
ないこ
( あー……やっば、此処最近そういやろくに寝てないから瞼重…… )
初兎
…………ないちゃん、もしかして寝そう?
-hotoke-
寝そうって言うかもう寝てんじゃん……
りうら
え、可愛過ぎない?何この生き物
初兎
同意
-hotoke-
ちゅーしたい
りうら
だからほとけっちキモイって。……お休み、ないくん。何時も俺らの為に頑張ってくれて有難う








































──────── ちゅ 、
お疲れ、の意味も込めて贈った柔い口付け後彼は微かに笑ったのであった。
赤組尊い回でした、おつあり。安定の落ち迷子。

取り敢えずまろさんと話したいので次回はないふ回かも知れない何か。

R18入れたいので誰か何とかしてくれ……!

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