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第2話

VSミュウ
34
2024/03/13 01:24
〇〇side
ここは、南国の町「マサラタウン」。
私の暮らす町。
町外れの辺りで、ニドリーノが出たようだ
今、町の同世代たちはそれを捕まえようとしてるらしい
もぶ
くそう、またはじかれた!
もぶ
よおし、今度は私の番よ!
女の子がそう言ってボールを構える
もぶ
お前に捕まえられんのか?
バカにしたように虫取り網を持った男の子が言った
もぶ
バカにしないでよ。
このモンスターは私が捕まえて育てるんだから!
もぶ
えーい!
少し怒った女の子はボールを投げた
でもボールは跳ね返ってしまって失敗
もぶ
やーん、私も失敗!
(なまえ)
あなた
今日も平和だなあ……
レッド
ハハハ、そんなんじゃダメだよ。
そう言ってやってきたのは幼なじみのレッド
この町の人とはうまれたときから11年くらいのご近所付き合いになるけれどレッドとはとりわけ仲良くしている。
レッド
ポケモンを捕まえたけりゃ、もっと弱らせてからボールを投げるもんだぜ。
レッドは得意げに舌を鳴らす
レッド
こんなふうにな!
レッド
行けっ、ニョロゾ!
そう言ってレッドはニョロゾ、という「ポケモン」の入ったボールを放った。
ニョロゾが中から出てくる。
私も同じ子、持ってるんだ。
昔、レッドが捕まえてきてくれたの。
レッド
ニョロゾ!みずでっぽうだ!!
その指示通り、レッドのニョロゾはみずでっぽうを放つ。

それがニドリーノに当たって、ニドリーノがひるむ
(なまえ)
あなた
レッドたちは凄いねえ、「ろも」
私は腰に付けたボールを手に取って話しかけた



ろも、とは私のニョロゾの愛称ニックネーム
私は手持ちにいる子には愛称をつけると決めているの。

今のところろもの1匹だけだけどね
ボールは私の言葉に反応するようにカタカタと揺れる
もぶ
はやい!
もぶ
あのニドリーノがひるんだぞ!
レッド
よし!こうして弱らせておいて、これを投げる!
そう言ってレッドはボールを投げる
そうして見事ニドリーノを捕らえた
レッド
へへへ、ニドリーノいただき!
(なまえ)
あなた
レッドはやっぱすごいねえ
(なまえ)
あなた
追いつけないや
もぶ
あなたもわたしたちよりつよいじゃない!
(なまえ)
あなた
そうでもないよ
改めまして、私はあなた。
このマサラタウンに住んでるの。

この町のトレーナーでレッドにかなうひとなんてそうそういないんだ。たまに私が変な勝ち方しちゃうんだけどね。
ポケモン、それは人以外の森とか池とか色んなとこに住んでる生き物。
世界にどれだけいるのかは、私にも分からないし、きっとこの先増えていくと思う。
でもいつか、みんなと仲良く出来ればいいなあ
もぶ
ねえ、レッドにあなた。オーキド博士って知ってる?
レッド
あの町はずれに住んでるへんくつじじいだろ?
(なまえ)
あなた
いいかたぁ……
(なまえ)
あなた
まあ私も町のはずれに住んでるポケモンに詳しいおじいさんってことしか知らないんだけど
もぶ
ボク、どうしたら強くなれるか聞きに行こうかなあ……
レッド
ただのじじいだぜ。やめとけよ
レッド
ポケモンのことなら、このオレが教えてやっからよ
(なまえ)
あなた
私は、他の人の意見も取り入れたりするのもありだと思うよ
もぶ
博士の孫は博士に教わって、すごいポケモントレーナーになったって言うし……
レッド
孫!?
(なまえ)
あなた
お孫さんいたんだ
もぶ
うん、ずっと留学してて、最近帰ってきたんだって。
レッド
……へんっ!!
レッド
たとえどんな奴が相手だって、オレ様の敵じゃないぜ!!
レッド
なあ!
そう言ってレッドはニョロゾのボールを夕日に掲げた
もぶ
じゃあ、またあした!
レッド
おう!
(なまえ)
あなた
ばいばーい!
レッド
うーん……
レッド
オーキド博士かぁ……
(なまえ)
あなた
珍しく悩んでるね
よそ見をしていたので誰かにぶつかってしまった
レッド
わっぷ
(なまえ)
あなた
きゃっ
ロケット団
イテっ!
ロケット団
気をつけろガキども!!
レッド
わっ!
(なまえ)
あなた
ひっ
私は思わずレッドに抱きついた
レッド
レッド
あんなやつらこの町にいたっけ?
(なまえ)
あなた
どうだろ
(なまえ)
あなた
あ、モンスターボールつけてる
レッド
こいつら、ポケモントレーナーだな
草むらをかき分けて私たちは進んだ
ロケット団
とにかく、この辺りに逃げ込んだことは間違いない!
ロケット団
何としてもさがしだすのだ!
ロケット団
「幻のポケモン」を!
(なまえ)
あなた
……?
幻のポケモン?なんだろう?
ロケット団
まだ探してない場所は西側の森か!
ロケット団
今夜はそこを徹底調査だ!!
レッド
……
レッド
いーいこときいちゃった。
レッド
その幻のポケモンとやら、このレッド様が先にイタダイちゃうもんね。
レッド
あなたもくるか?
(なまえ)
あなた
う、うん!
夜、西の森
勢いで着いてくって言っちゃったけど、夜の森こわいなあ……お化けとかでたらどうしよ……
(なまえ)
あなた
こわいよお……
レッド
なんでついてきたんだよ……
レッド
まぁ、まだあいつらはきてないし
レッド
幻のポケモンちゃんはドコかなあ〜?
(なまえ)
あなた
あ、レッド、あれ!
レッド
誰かいる!
(なまえ)
あなた
なんか光ってる!
レッドとあなた
え、そっち?
なんか髪の毛がイガグリみたいな男の子がいた
(なまえ)
あなた
あの人かっこいいかも……
グリーン
よし!行けっ、ヒトカゲ!!
レッド
ポケモン!
(なまえ)
あなた
あの人もポケモントレーナーなんだ!
ヒトカゲ、と呼ばれたポケモンが口から火を噴く
幻のポケモン?がなにか対抗する
(なまえ)
あなた
……次元が違うね
レッド
こんな戦い方、見たことないぜ
2度目の攻撃が終わったあと、男の子はヒトカゲへの指示をやめた
グリーン
もういい!戻れヒトカゲ!
そしてヒトカゲを戻した
レッド
〜!
え゛ー!?
ボールが手元に戻った
レッド
なにやってんだ!チャンスじゃねーか!!
レッド
勝てそうなのに、なんでやめちまうんだよー!!
グリーン
……
レッド
くっ!
レッド
ええい!!行けっ!ニョロゾ!!
レッドはニョロゾをくりだす
レッド
みずでっぽうだ!!
幻のポケモンらしき子が光って技をはね返した
(なまえ)
あなた
可愛いのに強い!?
レッド
うわっ!
レッドのニョロゾが倒れる
レッド
ニョロゾ!?
そしてビュンッと飛び去って言った
(なまえ)
あなた
きゃ!
レッド
うわ!
レッド
ニョロゾ!おい、しっかりしろ!
グリーン
……
グリーン
おい……おまえ!
グリーン
オレとあいつの戦いを見ていて何も感じなかったのか?
グリーン
オレは2回の攻撃で力量の差を見切った。だから勝負から手を引いたんだ。
グリーン
自分の実力以上に思い上がるヤツは自滅する
グリーン
覚えておいた方がいいぜ。
グリーン
そこの女も
(なまえ)
あなた
グリーン
そんなヤツとつるんでたらお前まで弱っちくなっちまうぜ!
(なまえ)
あなた
失礼ね!
レッド
……オ、オレが、負けた……?
(なまえ)
あなた
レッド……
ロケット団
おい!ガキども!!なんてことしやがるんだ!!
ロケット団
放っておけ!それよりもミュウだ!まだ近くにいるかもしれん!
ロケット団
了解!!
レッド
……
(なまえ)
あなた
げ、元気だして?
(なまえ)
あなた
私がいるよ?
レッド
ありがとな
朝日の登る頃、レッドと私はオーキド博士の研究所までやってきた
レッド
ここがオーキド博士の研究所か
レッド
へんくつでガンコなじじいときいてたから、今まで近づかなかったけど……
レッドはニョロゾの入ったボールを見る
レッド
くやしいけど、オレが今よりも強くなる方法がわかるのはここだけみたいだ
(なまえ)
あなた
そうみたいだねえ……
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