第2話

恥じぬ姿
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2024/02/11 14:12 更新




 代々アルブレヒトという大貴族はテーブルマナーを

 大事にしてきた








あなた・アルブレヒト
食事中に肘は?
ミヒャエル・カイザー
...つ、つかない
あなた・アルブレヒト
よろしい









ミヒャエル・カイザー
あなたさん食事の時こわい..




 ひし、と私の足にしがみつく小さな体




あなた・アルブレヒト
怖くないって




 浮かせて目線を合わせる

 膝へ乗せると同時に本を置く

あなた・アルブレヒト
明日は隣国に行く日だよ
あなた・アルブレヒト
食事も玲王の事だしきっと用意されてる
あなた・アルブレヒト
行きたいって言ったのミヒャエルだよ?




 1ヶ月前、私が黙って隣国に出向くと


 ミヒャエルは泣き叫んで怒り狂ってたらしい



 私が帰宅すると中はめちゃくちゃになっていた

 怒ると更に泣いてしまったのを覚えている


 次は絶対一緒に行くと約束したのだ





あなた・アルブレヒト
アルブレヒトの名に恥じぬよう頑張って
ミヒャエル・カイザー
俺アルブレヒトなの?
あなた・アルブレヒト
私の隣にいる以上そう見られるから
ミヒャエル・カイザー
そうなんだ....頑張る
あなた・アルブレヒト
ん!
あなた・アルブレヒト
ミヒャエルはやればできる子だもんね
ミヒャエル・カイザー
うん!




 頭を撫でると自室の扉にノックされた



あなた・アルブレヒト
どーぞ




 ガチャ、と開けられると


 長い赤毛が扉から飛び出した



千切 豹馬
おいおい、相手はちゃんと確認しろよ?
あなた・アルブレヒト
なんとなく来ると思って
千切 豹馬
喜んでいいのか?それ






千切 豹馬
で、明日なんだけど
千切 豹馬
國神と買い出しに行くんだけど
千切 豹馬
お姫様はなにかご用事が?
ミヒャエル・カイザー
ん!俺とあなたさんは隣国へ行くんだ!
あなた・アルブレヒト
うん玲王王子にお呼ばれしてね
千切 豹馬
ほーん、了解!




 そう言うと、おやすみと言い残して


 部屋をあとにした




ミヒャエル・カイザー
あなたさん、玲王ってどんな人?
あなた・アルブレヒト
優しい人だと思うよ
あなた・アルブレヒト
まぁでもちょっとめんどくさい所はあるかな
ミヒャエル・カイザー
ええ...
あなた・アルブレヒト
でも私がそばに居るし
あなた・アルブレヒト
大体のことは大丈夫
あなた・アルブレヒト
でも自分のことは自分ですること
ミヒャエル・カイザー
はーい...
あなた・アルブレヒト
さ、もう部屋に戻って寝ようか




 月明かりに照らされた部屋から出ようとすると


 ノックが部屋に響き渡る





 異様な雰囲気にミヒャエルも気づいたようだ






 下がって、と指で支持すると




あなた・アルブレヒト
どーぞ




 大きな音を立てて扉は開かれる、そこには

 ただ闇が拡がっていた




あなた・アルブレヒト
来ないなら出迎えてやろうか?




 と、言い放つと一気に風が吹き抜ける



 一段落着くと目の前に刺客が猛進してきた






 だが私に触れることはできないだろう



 部屋に入ろうとした瞬間
 部屋と廊下の境目の対敵用の魔法陣が青紫に光る




 突如として黒い茨が発生し刺客を捉えた





あなた・アルブレヒト
私に猪突猛進なんて
あなた・アルブレヒト
古臭いったらありゃしない.....ん?




 よく見ると私が喋りかけていたのは人形で




ミヒャエル・カイザー
うわっ!





 ミヒャエルの声で後ろを振り向く



 あの風はああいうことだったの








 でも誰であってもミヒャエルは傷つけない


 そういう契約だからね






刺客
ぐ...ッう......




 1本の太い茨は振りかぶったポーズのままの刺客の

 腹部を確実に貫いた






あなた・アルブレヒト
ミヒャエル、おいで




 ミヒャエルは隅を通り私のそばにやってくる


あなた・アルブレヒト
ありゃりゃ、世一ともっかい風呂入ってきな
ミヒャエル・カイザー
んー、めんどくさいー、



 数秒しないうちに世一は部屋に入ってきた



潔 世一
呼んだかって...またかよ.....
あなた・アルブレヒト
私はこいつの処理するからミヒャエルのお風呂よろしくね




 ミヒャエルを抱き上げると


 血にまみれた顔をずいっと近づける


潔 世一
分かった、!分かったから!
あなた・アルブレヒト
ミヒャエル、お風呂上がったらお部屋おいでね
あなた・アルブレヒト
今日は一緒に寝ようか
ミヒャエル・カイザー
うん!分かった!
あなた・アルブレヒト
世一、よろしくね
潔 世一
おう、ほら行くぞカイザー
ミヒャエル・カイザー
おんぶ
潔 世一
お前なぁ....




 世一たちは仲良く廊下を歩いていった




あなた・アルブレヒト
さて、君はどこからの刺客かな
刺客
ッ...殺せ....殺してくれ.......!!
刺客
帰ったらもっと酷い目に遭うんだ!!!
あなた・アルブレヒト
じゃあ遭ってくれば。私には関係ない
あなた・アルブレヒト
でもその前に" 印 "だけ見てね
刺客
し、印なんて...!
あなた・アルブレヒト
悪魔と契約したなら項に....
あなた・アルブレヒト
ほら、.....これは........



 項に挿された印



 私の母の顔より見た印だ




あなた・アルブレヒト
私の事めっちゃ好きじゃん
あなた・アルブレヒト
じゃあね、お前の上司によろしく
刺客
ひ、嫌だ....!!嫌だ!!!!!



 どぷんと音を立てて下に沈んだ






 やがてお風呂上がりのミヒャエルが布団に潜り込む




ミヒャエル・カイザー
あなたさん、今日はなんのお話してくれるの?
あなた・アルブレヒト
明日早いから今日はしないよ
ミヒャエル・カイザー
ええー!
あなた・アルブレヒト
えー、じゃない
あなた・アルブレヒト
おやすみミヒャエル
ミヒャエル・カイザー
おやすみなさいあなたさん










 

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