不死川said
鬼を倒したあと正直あまり記憶が無い。
雄英までどうやって帰ったのかも覚えてない。
雄英に着いた時相澤さんからあなたが病院に入院することになったということを聞いて、見舞いに行った。
しばらく話して、帰ろうとした時、あなたが帰って欲しくないと言うので、そのまま泊まることになった。
あなたと久しぶりにゆっくり話た。
なんて口走っていた。
俺の問いかけにあなたはかっこいいとか、強いとか、可愛いとか言ってくれた。
俺は聞くのが恥ずかしくて、もういいと言った。
あなたが俺のことをどう思ってるか言ってくれたからか分からねぇが、何故か俺もあなたのことをどう思ってるか、言いたくなった。
俺の知ってるあなたは、
ドジで、
馬鹿で、
鈍感で、
でも、誰よりも強くて、
誰よりも可愛い。
そうだ、俺が好きなあなたはこうゆうやつだ。
そう思った時、体が暖かくなって、透明になって言った。
透明になっていく自分の体を見て、
あぁ、戻るんだなって思った。
あなたは泣いていた。どうしておいていくのかと、
そのあなたの言葉に俺は
とあなたの涙を拭いながら言った。
とあなたの涙を拭いながら言った。
気づいた時には、元の世界に戻っていた。
あなた。いつまでもお前を待ってるから、必ず帰ってこいよ。
たとえあなたが本気で好きになった人が、俺じゃなくても、待ってる。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。