「今来たん?🌸は俺より早く来てると思ったわ」メイクに時間がかかってしまい少し遅れて到着すると彼はケラケラと笑いながら「意外やな」と言って許してくれた。「ほな、カフェ予約してるからはよ行こか」と私の手を引きながらゆっくり歩いて行った。少し歩いていたら彼が急に顔を近付けてきて「…ん?🌸いつもとアイシャドウ違うやんな?いつものも好きやけどこれもかわええなぁ」とにこにこ笑って言ってきた。
「もうちょいで着くから待っててな」と言われてから数分歩いた所には都心にありそうなオシャレなカフェがあった。「ここ、俺の家のスイーツ売ってんねん。エッグタルトとかな。絶品やから🌸に食べてほしいわぁ」と言いながらお店のドアを開けて店内へと入って行った。
「まだ悩んでるん?今日は俺が奢るから好きなもの食べやって言ったやろ。2つ頼んでもええよ」私が何分も何を食べようかと悩んでいると彼は待ちくたびれたと言いたげな表情。でもどこか楽しそうな表情で私が悩んでいるものを2つとも頼んでくれた。終始にこにこしていてこっちがなかなか食べられなくて困った。まさか本当に全額奢ってくれるとは思わなかったが。最後まで「なんか奢らせてや」と言って離さなかったのはちょっと許せなかった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!