太宰「それにあれ、高性能爆薬だよ。犯人の言う通り、あれが爆発したらこのフロアぐらい吹き飛ぶね」
敦「そんな・・・・・・」
ハル(太宰さんって心音とか操ってるのかな?嘘ついてるときも分からないんだよな)
ハル(ていうかあれ高性能爆薬じゃない、っていうより中に入ってないよね)
ハル(火薬の匂いしないもん)
私は火薬の匂いを知っていた。
私の家は厳しい家だ。
勿論、花火をしたことがあるわけではない。
ハル(でもあの銃は本物かな)
諸事情により、その匂いを知ってしまったのだ。
まあ、その諸事情はまたいずれ話そう。
太宰「爆弾に"何か"を覆い被せれば、ある程度は爆風を抑えられるかもしれないが・・・」
ハル(何かって、その何かがあったらこんなに困ってないでしょ)
太宰「この状況じゃあね・・・・・・。しかも女性を人質に取るとは、卑劣な・・・」
ハル(あれ?あの二人ってもしかして・・・・・・)
敦「あの女の子は?」
太宰「彼女はナオミちゃん。バイトの事務員さんだ」
ハル(兄妹じゃん)
敦「バイトさん!?それじゃあ完全にとばっちりじゃないですか!」
ハル「敦さん、だから声が大きいですよ」
私は一応注意をした。
ハル(まあ、入ってきたのに犯人が気づかない時点で、おかしいと思うべきだけどね)
国木田「どうする?」
太宰「会わせてあげたら?社長に」
ハル(確かに!そこの扉の後ろにいるみたいだし)
国木田「殺そうとするに決まっているだろう!そんなところにむざむざと社長を出せるか!出張中で良かった」
ハル(だから声が大きいって・・・・・・)
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。